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わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・哲学・思想の読書日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

古井由吉『ゆらぐ玉の緒』

「年寄りの行方」。年末の慌ただしさを老齢なりにうまくやりすごす語り手の日常の姿からゆるやかにはじまり、タイトル通りの、年末にふいに家を空ける年寄りたちの話しが小さく積み重なっていく。 ゆらぐ玉の緒 作者: 古井由吉 出版社/メーカー: 新潮社 発売…

イナダとイカ

五時四十五分起床。晴れ。慌ただしいのだか、それとも落ち着いているのか、よくわからなかった一日。クライアントからの連絡はさほどないというのに、納品したり、寝かしつづけていた案件に手をつけたり、帳簿をつけたり、スキマ時間を見つけてマンション管…

古井由吉『ゆらぐ玉の緒』

「時の刻み」読了。忙しいのでなかなか読み進まないのだが、そもそも古井作品は慌てて読むようなものでもない。 時の流れ方を、そして時とともに変化する自然の様子を、肉体やら五感やらを通り越して、思念で、あるいは魂で、ゆらゆらと感じている。年をとる…

生命力は偉大/ホーホケキョ

六時三十分起床。寝違えが完全に治らない状態で昨夜ランニングをしたら、フォームが崩れていたのだろう、右膝が軽く痛んだ。また一週間くらい休んで様子を見ようと思う。 麦次郎、ここ一週間くらいドライフード、いわゆるカリカリはまったく食べなかった。お…

今日の事件簿

麦次郎すっかり回復事件 薬が効いたか?事件 枇杷の葉こんにゃく温湿布は劇的に効いている事件

甲状腺と腎臓

五時四十五分起床。朝のうちは雨。 麦次郎の体調がよくないので妻が夕方に病院へ連れて行くと、甲状腺機能亢進症、そして慢性腎不全の進行が原因らしいとのこと。血圧も上がっているらしい。今日から皮下輸液の回数を増やし、降圧剤を使うことに。同時並行し…

古井由吉『ゆらぐ玉の緒』

「時の刻み」。カラダの外側から内側に向かって反響するよう時計の音、工場の音、電車の音といった、音の記憶たち。音が時代時代の記憶を伴う。音が、身体に、記憶を深く刻み込んでいく。 ゆらぐ玉の緒 作者: 古井由吉 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2017…

タイミングだ/タイミングじゃない

五時四十五分起床。微かな雨。気候の変動の激しさゆえなのか、それとも口内炎でもできているのか、麦次郎、相変わらずドライフードは食べない。ウェットフードなら食べる。今朝は一度も外に出せと騒がなかった。しばらく注意深く様子を見ておこう。週末には…

古井由吉『ゆらぐ玉の緒』

「時の刻み」。ここ数年、書き出しは季節の描写から、というのが定石なのだが、この短篇は十九世紀ドイツの詩人であるフリードリッヒ・ヘッベルの作品「秋の景色」の引用から始まる。和歌や俳句、連歌の引用は多かったが、海外作品というのはちょっと珍しい…

オノマトペ多め

五時四十五分起床。麦次郎、今日も勧めるとむしゃむしゃ食べるが勧めなければ食べない、という状況がつづいている。食べる量は多いのだが、黒缶ばかりでドライフードには口を付けない。妻が記録を調べてみると、去年は夏の初めにこの状況が三日つづいた。と…

今日の事件簿

真夜中の指示メール事件 麦次郎今日も黒缶事件 コジコジまた換羽事件 なんだかんだで鼻水が事件 結局シャーペンに帰ってくる事件 4.33kmを45分でウォーキング事件 ふっといのがにょろっと事件 筍のきんぴらってうまいな事件 www.sirogohan.com

トリのゴハンの穀物の(と、「の」が重なると、万葉の歌のような雰囲気になる)

五時三十分。軽いのどの痛み。のど飴を舐めながら身支度すると気にならなくなった。食が若干細くなった麦次郎、体重は変動せず、元気もいい。コジコジは発情のピークをある程度過ぎたようで、ゲロの量がわずかに減りはじめている。カゴの中いっぱいに漂って…

古井由吉『ゆらぐ玉の緒』

「人違い」。知人とともにバーを訪れた二十歳の「私」は、バーのママに言われて、終戦の年の、東京での大規模な空襲の時におにぎりをめぐんでもらった女性がママだったことに気づき記憶が甦るのだが、しかし「私」が被害にあったのは荏原、ママは芝、と場所…

食べずに眠りつづけて

六時三十分起床。真夏のような一日。この暑さのせいだろうか、麦次郎の食欲が落ちている。ドライフードをほとんど食べない。ほったらかしておくと、食べずに眠りつづけてゲロするので危険だ。麦の好物であり、総合栄養食になる黒缶を一日数度に分けて与える…

古井由吉『ゆらぐ玉の緒』

「群像」最新号、読みたいところは全部読んでしまったので、少し読んで中断していたこちらに戻った。といっても、連載中に読んでたから読むの二度目なんだが。 「道に鳴きつと」の後半。母の葬儀の思い出、地縁、死への想い……に、ベランダから聞いたかもしれ…

豆板醤甜麺醤豆鼓花椒

六時三十分起床。足の痛みはかなり引いているが、まだ少し痛む。ま、一週間は様子を見よう。 麦次郎、今朝は食欲が少し落ちている。カンヅメ系のごはんは残している。だがドライフードは、お気に入りのものだけだが、しっかり食べる。そしてちょっとだけ調子…

長腓骨筋腱炎(たぶん)

五時四十五分起床。昨日、ランニング中にふくらはぎがつり、ペースを落として帰ってきたのだが、ふくらはぎ自体は軽く炎症している感じで、おまけに右側の長腓骨筋がパンパンに張っていた。ふくらはぎより腓骨筋のほうが心配だったので、腓骨筋をすぐアイシ…

今日の事件簿

なんやかんやで慌ただしい事件 麦次郎ゲロシッコ事件 軽い日に限ってハードに事件 マーチン+インソールは危険事件 読書は「週刊モーニング」だけ。事件 グラゼニ~東京ドーム編~(10) (モーニング KC) 作者: アダチケイジ,森高夕次 出版社/メーカー: 講談社 …

芸術的な配置

五時四十五分起床。昨夜は一週間ぶりのランニング。ここ一週間、ずっと咳に悩まされていたが(昨日、おとといあたりから落ち着いてきた)、かかりつけ医からは、体力があるので喘息の反応が起きても発作に至らない状態がつづいていたのだろう、と説明された…

今日の事件簿

洗濯ばさみ撤去事件 上手にウンコはみ出し事件 慌てて郵便局事件 侮れない真空パックパン事件 Excelですか事件 あわや寝過ごし事件 やっぱりカツラが気になりましたか事件(ぼくのことじゃないよ) [run]8.78km 46.29 事件 [ミズノ] Mizuno WAVE ENIGMA 5 […

磯崎憲一郎「鳥獣戯画」(16)

「群像」2017年6月号掲載。例によって迷走。というか、計算づくなのだろうが。高校時代に飼っていた雑種の白い犬の壮大な旅、そして死。色におぼれた浪人生活。 群像 2017年 06 月号 [雑誌] 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2017/05/06 メディア: 雑誌 この…

親子軍団

豹柄のジャケットとテンガロンハットで満員電車に乗り込む夢を見た。五時三十分起床。 麦次郎、皮下輸液170cc。途中で針が浮いて外れかけてしまった。しっかり入れたのだが、どうしたのだろう。コジコジは問題なし。 仕事。夕方は落ち着いたので散歩を兼ねて…

橋本治「九十九歳になった私」(9)

「群像」2017年6月号掲載。生きることの退屈さ、面倒くささ。迷走し逸脱し散乱する意識。そのひからびっぷりがおもしろい。 群像 2017年 06 月号 [雑誌] 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2017/05/06 メディア: 雑誌 この商品を含むブログを見る 橋本治の作…

ポイッポイッ

五時、麦次郎のゲロで目が覚める。片づけて二度寝。六時三十分起床。ゲロはしたものの麦次郎は調子よさそう。コジコジは嫌いなゴハンつぶ(赤い1.5mm程度の穀物の粒。何の種かはよくわからん)をポイッポイッとカゴの外に放り投げている。 仕事。某公共系の…

父転ぶ

六時三十分起床。雨。麦次郎もコジコジも元気。よく食べる。 午前中は掃除。午後は仕事。夕方はカレーをつくった。食後は頭痛と痰が気になったので少し仮眠。 母から妻に電話。母の日のプレゼントが今日届いたらしい。父が趣味の農作業中に転倒して肩を打撲…

暑くて忙しい

五時三十分起床。猫元気、トリ元気。午前中は一本打ち合わせをし、その流れで呼び止められてもう一本、その後資料探しに池袋、夏のような暑さに体力を奪われるようで、ふだん鍛えているのになんでだろう、と思いつつ帰宅、大慌てで納豆めしをかき込んで昼食…

多和田葉子「地球にちりばめられて」(7)

「群像」2017年6月号掲載。 若き言語学者とその母。子離れできない母と、母の扱いに困る息子。一種の共依存、なんだろうなあ。軽快で独特な語り口だが、描かれていることは重い。 群像 2017年 06 月号 [雑誌] 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2017/05/06 メ…

あおみどりきいろ

五時四十五分起床。晴れ。夏のような暑さだが、麦次郎は朝から元気。よく食べる。コジコジは機嫌よくなんやかんやとしゃべりつづけている。違うのは気温だけで、いつも通りの朝。 仕事。午後は小石川で打ち合わせ。荻窪で遅めの昼食。しらす丼とそばのセット…

二十一歳

今日で愛猫・麦次郎が二十一歳になる。先日のてんかん発作以来、食が細くなり横になっていることが以前以上に多くなっていたのだが、この二日ですっかり回復し、いつもの麦次郎に戻った。長生きしてもらわねば。写真は、好物のなまり節を食べる麦。そして妻…

今日の事件簿

夜明け前のケホケホ事件 日中は好調事件 夕方も好調事件 日が暮れてから、アレ?事件 ランニング断念事件 20分だけ仮眠のつもりが2時間事件 でも発作というほどではない事件 でもでも念のためだよ事件 夜だけどコーヒー、面倒だからインスタント事件(カフェ…

堀江敏幸「二月のつぎに七月が」

「群像」2017年6月号掲載。 もちろん前回とおなじ世界観、おなじ登場人物、おなじ文体なのだけれど、一人ひとりの人生というか今に至る経緯、背景が少しずつ描かれ、ぼんやりしていた人格が徐々に色づきはじめた。 群像 2017年 06 月号 [雑誌] 出版社/メーカ…

休みボケした頭には

四時三十分、麦次郎がゲロ。最近は食べるのも忘れて眠りつづけることが多くなった。すると、胃が空っぽの状態で胃酸過多になろうだろうか、かならず吐いてしまう。心配するほどのことではないのだが、こまめに食べさせておかないとこうなるので気を遣う。 五…

ポン、ポン、ポンポコポン、と

六時十五分起床。晴れ。黄砂に注意と天気予報に脅され、喘息持ちの僕は少々ビビりながら一日を過ごすことになるか、と思いきや、ほぼ一日なんともないので拍子抜けた。 麦次郎、ほぼ終日リビングの窓から動かず。心地よいらしい。コジコジは人の顔を見るたび…

ホテル雅叙園東京「和室で楽しむねこアート 福ねこat百段階段」

目黒雅叙園の「百段階段」で開催されている猫アートイベント。猫町さんが企画している模様。関係ないけど、目黒雅叙園のオーナーって外資系ファンドなのね。 日本における「アート」「アーティスト」は、芸術/芸術家であると主張しきれないものの(芸術とい…

三浦雅士「言語の政治学(11) 詐欺と宗教と貨幣」

「群像」2017年6月号掲載。5月7日が発売日なのだが、GWなので2日に届いてしまった。というわけで、ちょいちょい読み進めている。 司馬遼太郎の、興味は高く造詣も深いが決してそこにおぼれず一定の距離を保ち俯瞰して見つづけるという独自の宗教観のエピソー…

イタチごっこ猫ごっこ

六時三十分起床。晴れ。目のかゆみはほぼなくなったが、目薬はさしつづけている。 麦次郎、玄関で寝たいという欲求が最高潮に達している。玄関のタイルはひんやり冷たすぎてカラダに悪そうだ。気づいたら玄関マットの上に移動させているのだが、イタチごっこ…

豚肉のマスタード煮

五時四十五分起床。こどもの日だが、いつもの休日と大きく変わらない。動物たちの世話をして、掃除して、読書して。麦次郎は問題なし。暑いらしく、わが家でいちばんヒヤッとしている玄関でコロンと転がっている。コジコジは換羽がピークを過ぎたらしく、ツ…

今日の事件簿

麦次郎ひとまず問題なし事件 黙々読書事件 久々の西荻牧場ぼぼり事件 7km走って2km走り足す事件

鷲田清一『素手のふるまい アートが探る〈未知の社会性〉』

「2 巻き込み 小森はるか/瀬尾夏美の模索」。 芸術家を名乗り切れず、美術マーケットで販売できる作品をつくらない「(自称)アーティスト」について言及している。著者は、これを出来事の作品化と理解し、さらにこのコト的・体験的作品の「液状化」を指摘…

発作

五時四十五分起床。晴れ。やや風が強い。 動物たちの世話を済ませてから(コジコジの換羽が最高潮で、抜けた羽毛の片づけが大変)、マンションの管理組合の仕事。 午後、西荻窪の和菓子店「青柳」で柏餅。クイーンズ伊勢丹で牛乳など。 夕方、麦次郎が約三ヵ…

磯崎憲一郎「鳥獣戯画(15)」

「群像」2017年5月号掲載。 高校時代の恋愛と友情の記憶。平和だなあ。 群像 2017年 05 月号 [雑誌] 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2017/04/07 メディア: 雑誌 この商品を含むブログを見る 磯崎憲一郎の作品はこちら。

突然の眼底

五時三十分起床。早く目が覚めるのは猫が大騒ぎするから、という場合が多いのだが、今朝は静かだ。とはいえ、やはり麦次郎が気になったが、いっこうに騒いでいる様子はない。いつもどおりの時間にごはんを与え、トイレの始末をした。コジコジは今朝も早くか…

「なにしてるん?」

五時四十五分起床。メーデーで得意先はみな休業だが、少しでも作業を進めておきたかったので今日は営業日とした。だが猫もトリも休日モードのようで、いつも以上によく遊んでいる。 某案件のパンフレットの構成とコピーライティングに終始。 夜はランニング…

鷲田清一『素手のふるまい アートが探る〈未知の社会性〉』

大分前に買ったのだけれど、しばらく積ん読してしまった。 朝日新聞の「折々のことば」を担当している臨床哲学者が、震災時などに若手を中心としたアーティストたちが、芸術は社会のつまはじき的な意識を心のどこかに抱きつつも作品やボランティアを通じて社…

街の象徴

六時三十分起床。今朝も麦次郎は猫トイレの前に大きな池を作った。コジコジは換羽が最高潮。ちょっとテンションは低いようで、一人求愛ゲロをしていない。とはいえ、よく遊び、よくおしゃべりし、妙なポーズを取ったりもしている。 午前中は掃除。パンで昼食…

大澤真幸「〈世界史〉の哲学 近代篇7 〈金貨/紙幣〉としての貨幣」

「群像」2017年5月号掲載。 貨幣の発生と流通の過程を考えることは、この世界を形づくる、あるいは動かしている価値や基本原理を考えることにつながる。お金にならない価値がある、みたいな話も当然あるわけだが、その価値の伝播・拡散や自分自身が得る満足…

猫工池

六時三十分起床。最近、麦次郎のおしっこ失敗が激しい。早朝にアオオオオオーンという絶叫で起こされ、様子を見に行くと必ず猫トイレの前に50cm×30cmの楕円型の水たまりができている。ペットシーツの上だから問題ないのだが、吸収剤のキャパを超えた量の黄色…

次から次へと、トリたちが

五時四十五分起床。平穏な朝、と思いきや、麦次郎がいつも以上に騒ぐ。外廊下に吊れていくと、目の前をハクセキレイが二羽、追いかけっこをするように通り過ぎた。ハトも通り過ぎ、さらにその先、離れたところをメジロが横切った。 ウチのトリは相変わらず。…

今日の事件簿

比較的ゆるやか事件 へそでさんかく事件 たけのこまみれ事件 早くも来年手帳事件 パドルブラシか事件 よるもたけのこ事件 【産地直送】京都産の朝堀り白子筍(京たけのこ)2kg京都式軟化栽培(鮮度保持袋入、米ぬかを小袋に入れて同梱)【京都ベジラボ】 出…

佐伯一麦「山海記」(10)

「群像」2017年5月号掲載。 水害の記憶を求めて熊野方面をバスで旅する語り手は、峠で鹿の群れに遭遇する。 淡々とした三人称(といっても疑似的で実は限りなく一人称に近い)一元描写。説明はあるが過剰な描写は極力抑えられている。抑制が効いているぶん、…