わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2006-06-24から1日間の記事一覧

堀江敏幸『河岸忘日抄』

入院した大家との会話を思い出す主人公。孤独であるという状況をどう捉えるか。それによって人生は大きく変わるのかもしれない。病床で、こんな強気な発言をする大家は孤独であることを悲しむ人間だ。しかし、だからこそ彼は孤独ではない。強がれる相手がい…

小島信夫『残光』

御大、九十歳の最新長編。「群像」で先に書評を読んでしまったが、かなり老人力が発揮されているらしい。小島信夫には『抱擁家族』でノックアウトされてしまった。あと、『別れる理由』を読んでみたいんだけどなあ…あいにく絶版状態。 詳細モード 残光作者: …

空は好きだがそらいろは嫌い

八時起床。久々の晴。かと思えば、たちまち空には雲が広がりはじめた。しかし、久しぶりに陽光をおがめたのはうれしい。だがやはり、つきぬけるような空の青が見たい。雲の白とのコントラストが見たい。 子どものころは「そらいろ」という色が好きではなかっ…