わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2006-12-20から1日間の記事一覧

ビニールひも

花子、中途半端な長さになってしまったので束ねておいたビニールのひもをおもちゃにして、ひとりサッカーをしたり、投げて、とおねだりしたり、と大興奮である。 麦次郎、寝てばっかり。あんなに寝たら、ぼくだったら脳みそ腐りそう。 ぷちぷち、今日は1g減…

堀江敏幸『いつか王子駅で』

まだ正吉さんは帰ってこない。帰ってくるなら、普通の小説。帰ってこないなら…やっぱり普通なのかな。物語としては。この作品のスゲエところは、物語の軸があまりにも平坦である、ということ。正吉さんの不在が、わずかにしか日常にズレを生じさせていないの…

星野智幸『われら猫の子』

奥さんが猫作家で、自身も猫好きのぼくが買うのだから、きっとかわいい猫物語なのだろう、なんて思ってはいけない。星野のダークサイド噴出のドロドロ短編集。「群像」の書評では、この作家を知るには非常にコストパフォーマンスが高い、といったことが書か…

浦沢直樹・手塚治虫『プルートゥ(4)』

あらららららら。アトムが死んじゃったよー。 PLUTO 4 (ビッグコミックス)作者: 浦沢直樹,手塚治虫,長崎尚志出版社/メーカー: 小学館発売日: 2006/12/26メディア: コミック購入: 3人 クリック: 47回この商品を含むブログ (361件) を見る

The Crimson Jazz Trio「King Crimson Songbook, Vol 1」

第2期King Crimson(Islands)のドラマーだったイアン・ワレスによるジャズ・ピアノ・トリオがクリムゾンの名曲をカバーしている。これが思いのほか上品かつエキサイティングで、ファンとしてはオオオッとついうなり声をあげてしまう。「ジャズで聴くビート…

耳で空模様を知る/ひたすら妄想

七時起床。近ごろは、目覚めるとまず半身だけ起こし、足を布団に潜らせたまま、膝の上で丸くなる花子を撫でながら耳を澄ますことが多い。曇りガラス越しからは、外の気配は何もわからない。目に頼るからわからないのだ、などと書けばどこかの武芸者か格闘家…