わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2009-08-11から1日間の記事一覧

高橋源一郎×奥泉光「対談 戦後文学2009」

「群像」8月号掲載。大岡昇平はもう読む気はしないけれど武田泰淳は大好き。つまり、ぼくは彼らが戦後文学と呼んでいる70年代末くらいまでに書かれた観念的で社会意識の強い小説作品が結構スキ、ということになる。この対談、さほど奥深いわけではないのだけ…

リービ英雄『千々にくだけて』

テロの翌々日(なのかな)、ようやくワシントンの母、そしてニューヨークの妹と電話で話すことができたエドワード。母国語である英語と現在暮らしている国の言語である日本語の間で揺れ動くようにしながら、少しずつ現実を受け入れていく。 ニューヨークの妹…

危機意識だけが急にむくりと

五時、揺れで目覚めた。強い、と直感的に思った。寝ころんだままではあったがいつでも起き上がれるようにし、やばかったらすぐに逃げられるようにした。花子に声をかけ、場所を確認するが明け方の薄闇の中ではどこにいるのかわからない。緊張しつつ揺れが収…