わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2010-03-28から1日間の記事一覧

古井由吉『水』

「谷」。ガンで他界した学生時代の登山仲間の弔い登山に出かけた中年の二人組は、山小屋で居合わせた男に目の前で突然死されてしまう……。遠いようで身近、そんな感覚のものである「死」が、狂気の象徴のように描かれている。死ぬ者は狂気に陥っているわけで…

東京都写真美術館「森村泰昌 なにものかへのレクイエム --戦場の頂上の芸術」

歴史を大きく変えた芸術家や政治家に森村自身が扮し、それを撮影するという変わった手法。芸術家や政治家をパロディ化するだけでなく、その信念や生き方に共感したり反発したり、あるいは時代背景のまったく異なる現代にその思想を持ち込み価値の再確認や再…

痔の悪化を怖れつつ

六時三十分起床。冷え込んでいるが、真冬の寒さとはどこか違う。建物の隅々にまで冷たさが走り容赦なく全体を冷え込ませる、攻撃性とでも呼べそうな感覚はなく、どこかにスキのありそうな不完全さ、曖昧さが感じられる。実は寒さそのものは真冬のそれとまっ…