わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2012-01-01から1日間の記事一覧

野間宏「暗い絵」

ちょい前に読みかけて、そのまま放置していたのを引っ張り出した。いままで未読だった作家。戦後日本文学に関心があるなら、いつかは読まなきゃ野間宏。暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)作者: 野間宏出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/12/15メデ…

堀江敏幸「燃焼のための習作」読了

傑作『河岸忘日抄』の延長にある世界観だが、主人公はあのフランス語に長けた青年ではなく、ハゲでデブで人なつっこい、何でも屋的な働き方をする探偵。舞台はとある探偵事務所、隅田川沿いの古い雑居ビルの一室だ。ここに依頼人が現れるとやがて天気が大荒…

漏れる

六時三十分起床。日の出前だろう。次元が上昇するだの人々の意識が変わるだの価値観が変わるだの、さまざまなことが言われている2012年がついにやって来た。そんな年の初日の出なのだから拝んだほうがいいのか、と少しは思ったものの、西荻の自宅では遠出し…