わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

2014-08-14から1日間の記事一覧

小野正嗣「九年前の祈り」

「群像」2014年9月号掲載。まだ読みはじめたばかりなのでよくわからないけれど、なーんか堀江敏幸っぽいなあ。『獅子渡り鼻』が大傑作だったから期待してるんだけどね。群像 2014年 09月号 [雑誌]出版社/メーカー: 講談社発売日: 2014/08/07メディア: 雑誌こ…

三浦雅士『私という現象』

「筒井康隆と自意識の遊戯」。自由奔放で現実と非現実を簡単に、そしてぐっちゃぐちゃに行き来する70年代・80年代の筒井の作風は今読んでも本当におもしろいのだけれど、情報の深い穴や思考の無限ループに陥りそうになってもどこか薄っぺらい印象があること…

清水良典「デビュー小説論(4) 優雅で感傷的な見者 高橋源一郎『さようなら、ギャングたち』」

「群像」2014年9月号掲載。『銀河鉄道の彼方に』『さよならクリストファー・ロビン』で原点帰りしたような感じのある高橋さんだが(そして最近は評論に主軸を置いてしまっているようだけれど)、『さようなら、ギャングたち』と『ジョン・レノン対火星人』は…

大澤真幸「〈世界史〉の哲学」(53)

「群像」2013年8月号掲載。「漢字の呪術」。「文身」としての漢字にルーツを求めた白川論。象形文字から表意文字への移行のミッシングリンク。古代人たちが身に刻んだ入れ墨に文字のルーツを求めるというのはとてもエキサイティングな仮説。文字が人を縛ると…

したりの日

五時四十五分起床。曇。急に休みになってしまったので特に予定もなく、午後からは雨も降り出したので出かける気も失せ、一日中書斎で本を読んだり居眠りしたり。 夕食は鶏もも肉唐揚げの南蛮漬けをつくった。鶏肉よりも一緒に漬けた香味野菜が美味。