「群像」2016年8月号掲載。 脱サラした小説家のモノローグだったはずが、女優の半生記になり、鳥獣戯画の話になり、そして等々、高山寺明恵上人の幼少期の話になってしまった。物語であることを拒否し、作品の構造を壊しながら新たに展開していく。 群像 201…
五時三十分、目が覚めてしまう。暑さではなく、麦次郎にゴハンを、という使命感ゆえに意識のスイッチが入ったようだが、時折ではあるが入らない日もあるのはどういうことだろう。麦、先週は食欲が今ひとつだったが、今週はいつもどおりに戻った。コジコジは…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。