夏芙蓉の花の香り、金色の小鳥、と神話世界としての路地の象徴のように描かれていたものが再登場する。徐々に緻密でエネルギッシュな中上らしい描写もふえてきた。だが、もうすぐ終わる。というか、中断し断筆となってしまったところに近づいている。 千年の…
五時四十五分起床。篠つく雨。終日の雨を覚悟したがあっという間に雨音は響かなくなり、コジコジのカゴ掃除と麦次郎の皮下輸液を済ませたころには青空が広がりはじめていた。とは言え雲は多く、気まぐれに陽が射したり曇ったり、空は曖昧な表情をだらだらと…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。