わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

アメリカ文学

ウンコで騒ぐ

今朝も五時四十分起床。妙に騒々しい夢を見たようだが、寝起き直後に書いたメモを確認してもさっぱりわからない。もやもやを抱えつつ身支度していたら、葵が猫トイレに立派なウンコをしていた。猫はウンコ直後に大騒ぎをする。夢ではなく、騒ぐ葵の様子が寝…

本は開いたままでした

五時二十分、目が覚めてしまった。いつもより微妙に早く身支度をはじめる。六時を過ぎると千切れ千切れの雲が朝日で黄金色に輝いているのが見えた。葵が遊んでくれと何度も挑発してきた。朝日でテンションが高くなっているのだろうか。 仕事。受注案件数が多…

ゆるんでたおれて

五時四十分起床。晴れ。 仕事。某案件の映像資料の視聴。驚きと感動と。 十二時過ぎ、近所のコープでの買い物から帰ったら、葵がリビングのカーペットにウンコをしていた。下痢ではない。怯えたような表情をしているので、ひょっとしたら留守中に怖い思いを…

ルシア・ベルリン/岸本佐知子訳『掃除婦のための手引き書』

「苦しみの殿堂」。メキシコでガンに犯され余命幾ばくもない妹。かつては裕福だったが世界恐慌などによってたちまち没落し貧しい生活を強いられ、会うメキシコ人すべてを罵倒するなど、とんでもなく素行が悪くなった母。そして(本作では書かれていないがお…

ルシア・ベルリン/岸本佐知子訳『掃除婦のための手引き書』

「喪の仕事」。姉弟の不仲が、母が残した一枚のエプロンで…というお涙頂戴的な展開に、なんだよコレ、らしくないじゃん、と訝しんだが、最後の最後で、小さく、微かに、それをひっくり返してくれる。この最後がなかったら、この作品は短篇小説として成立して…

ほったらかされと、酒の肴という名の豆

今朝も五時四十分起床。軽い肌寒さ。夜中に何度も布団をかぶり直している。だが、起き上がって身支度を始めればすぐ体温は上がり、陽が昇るにつれて室温も上がり、Tシャツとジーンズで十分、ということになる。 仕事。某案件のコピーにほぼ終日集中。珍しく…

ルシア・ベルリン/岸本佐知子訳『掃除婦のための手引き書』

「どうにもならない」。アルコール依存症の実態。つらい、苦しいという感情よりも、それとともにどう生きているのか、さらには、どうすれば生きつづけられるのか、という視点から、主人公の暮らし(というよりは朝のほんの数時間)が冷静に描かれている。こ…

ルシア・ベルリン/岸本佐知子訳『掃除婦のための手引き書』

「いいと悪い」。父の仕事の関係でチリに移住し裕福な暮らしを送るアメリカ人の主人公、そしてブルジョアの主人公の目を貧民たちに向けさせ、自分が参加している慈善活動に無理やり参加させようとするアメリカ人の女性教師。貧民街やそこで朝の炊き出し活動…

ルシア・ベルリン/岸本佐知子訳『掃除婦のための手引き書』

「ファントム・ペイン」。父の認知症の経緯を、感傷的になることなく淡々と描写した短篇。ラストで、父、看護師、膝から下を切断したファントム・ペイン(幻覚の痛み)に苦しむ糖尿病患者、そして主人公であり認知症の父の娘であるルーらは、ピクニックに出…

ルシア・ベルリン/岸本佐知子訳『掃除婦のための手引き書』

「最初のデトックス」。急性アル中と錯乱状態とで入院した主人公の女性教師の、病院での断酒の一週間。これから帰宅するというタイミングでの、いつもの生活の回想、そしてわずかな悔悛、あるいは自分自身への疑念。この文章が、ルシア・ベルリンの作品の本…

ルシア・ベルリン/岸本佐知子訳『掃除婦のための手引き書』

「群像」9月号掲載の読みたい小説に一通り目を通したので、こちらを一カ月ぶりに再会。 「わたしの騎手(ジョッキー)」読了。欲と悲愴と絶望と同情と尊敬とが、さりげなく全部盛りになった掌編小説。「最初のデトックス」。AA(断酒会)が舞台らしい。 掃除…

ルシア・ベルリン/岸本佐知子訳『掃除婦のための手引き書』

「星と聖人」読了。ちょっとつげ義春の私小説的な作品に似ていると思った。「義男の青春」などのラストと、深い部分でつながっているような。 表題作、読了。世の中との接点としての職業。自己確認としての職業。語り手でもある主人公が夫を亡くしているとい…

『掃除婦のための手引き書』を読みはじめる

五時四十分起床。朝のうちは雨だったがいつの間にか止み、その後は時折青空も見えた。 仕事。午前中は月末の事務処理。大慌てで銀行へ。個人の口座に定期預金が残っていたことに気づいた。どうしよう。 午後はZoomで打ち合わせを済ませてから作業。複数の案…

ポール・オースター/柴田元幸訳『ガラスの街』

時間があるときにだけ少し、という断片的な読み方になっているが…。探偵と間違えられて依頼を受けてしまった作家クインは、遂行中に尾行相手を見失い、依頼主とまったく連絡が取れなくなり、ただただニューヨークの街をさまよいつづける。そこで目にする数々…

ポール・オースター/柴田元幸訳『ガラスの街』

数日前からちょこちょこと読み進めている。オースターの作品に出会ったのは、大学生の頃だったか、それとも社会人になってからか。確か、ニューヨーク三部作の最高傑作と言われる『幽霊たち』を読み、その後、本作、そして『鍵のかかった部屋』と読んだよう…

自然な流れだが、しかし

五時二十分、尿意で目が覚めてしまう。五時四十五分に目覚ましをセットしていたからタイミングが悪い、二度寝には短すぎるな、と思っているうちに眠ってしまったようで、セットしたとおり五時四十五分のアラームで目が覚めた。ま、これが自然な流れだな。し…

マリー=ヘレン・ベルティーノ/岸本佐知子訳「ノース・オブ」

「群像」2015年3月号掲載。舞台はフィラデルフィア。出兵することになったヤンチャな暴れん坊の兄を喜ばせようと、ちょっとだけできのいい、でもいつも心に孤独を抱えている妹が、感謝祭に実家に連れてきたのは、なんと兄の大好きなボブ・ディランだった……し…