わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・哲学・思想の読書日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

読書日記

大澤真幸「〈世界史〉の哲学」 近代篇18 最初の小説

「群像」2018年5月号掲載。 文字通り、小説の起源について。読み進めるうちに、小説という文学形式がヴェーバーの『プロテスタンティズムと資本主義の精神』と関わりがある、というよりも、ピューリタンの信仰のかたちと近いということに、そして資本主義の…

夕暮れの新緑

五時四十五分起床。やや肌寒い朝。 仕事。ほぼ手離れした進行中案件の微調整的な対応を随時こなしつつ、自社サイトのリニューアルを進めている。 夕方、軽く散歩。原っぱ広場の八重桜はかなり散りはじめていた。メタセコイアの新緑が、夕方でも不思議なほど…

岡本学「俺の部屋からは野球場が見える」

「群像」2018年4月号掲載。タラタラと読んでいる。 主人公の元に届いた一冊のノートから、主人公は草野球に関する些細なレポートを送りつづけていた友人が亡くなったことを知る。主人公は出張に絡めて彼の住んでいた街へ足を運んでみるが…。 一方的に届きつ…

花々の横を

五時、雨音で目覚める。マンションの裏手に流れる河岸をコンクリートで固められた川の水面を打つ雨音は反響の効果があるのか、深夜は妙に響くことがある。二十数年住みつづけているが、慣れない、というよりも、音に反応する本能が消えることはない。 六時起…

時間もったいない症候群

六時二十分起床。休日は逆に慌ただしくなる。あれこれしなければ、と気持ちが焦っているだけの話で、実はそうでもないのだが。一度落ち着いて深呼吸すれば状況はわかる。時間もったいない症候群だな。 朝のうちは晴れ間が差していたが、少しずつ雲が厚みと色…

静かな一日

六時起床。眠い。 ほぼ終日、書斎にこもって仕事。夕方、軽く散歩。体調はいつもどおりで外の様子はほとんど出ていないからよくわからず、妻以外とは電話で仕事の話をしたのと、宅配便のお兄さんから荷物を受け取った時のやり取り、聖書に関する小冊子を渡し…

岡本学「俺の部屋からは野球場が見える」

「群像」2018年4月号掲載。「私」の元に、旧友の小笠原から突然手紙が届く。「私」とともに暮らしていた女性は不治の病に冒され日に日に弱っていく。一方、小笠原からの手紙には近況は書かれておらず、部屋から見える古びた野球場の様子ばかりが淡々と綴られ…

ヨダレくさくはなかった

五時二十分、葵に手をかまれて目を覚ます。だがそばに葵はいない。夢の中でかまれたか。痛みが尾を引く感覚が指先に残っている。匂いを嗅いでみたが、ヨダレくさくはなかった。 仕事。某案件のコピー。 午後は図書館やら書店やら。探している本がなかなか見…

中沢新一「レンマ学」(4)

「群像」2018年5月号掲載。 『華厳経』を、そしてここで説かれた「一即多、多即一」をつくり出す根本原理である「相即相入」の概念などを知的に分析する『華厳五教章』が紹介されている。縁起の理法によって動き変化する法界の特徴。そしてさらに法界につい…

横尾忠則×磯崎憲一郎「わからない芸術」

「群像」2018年5月号掲載。老画家と脱サラ50代小説家、ふたりの芸術論。内容はタイトルの通り、「わからないことに価値がある」そして「芸術に寓話的解釈は不要」ということに尽き、感動至上主義的な風潮が強まりつつある現代の美術や文学の世界に釘を刺して…

花筏

五時四十五分起床。夜中、葵に足の指先をかまれるのが日課になりつつある。目覚ましが鳴る前に枕元でガサゴソやられるのも日課だ。花子が元気だった頃を思い出すが、葵は花子ほどわがままではない。小学生男子のような無邪気さがある。 仕事。午前中は某案件…

あんパン食べちゃった

大きなコンサートホールでウルトラマンレオのファンの集いみたいなイベントに参加していた。レオに「子供の頃、どうしてレオは寝癖だらけの髪型なんだろうと思ってた」と話したら、ショックだったようで、泣かれた。…という夢を見た。六時三十分起床。 ウル…

散る桜に似合う

五時四十五分起床。晴れ。だが昨日よりは気温は低いようだ。寒いのではなく、今の季節らしい暖かさ。散る桜に似合う気温、という感じか。 仕事。一瞬だけコピーライター/プランナーとしての仕事が落ち着いているので、経営・事務関連の仕事を進める。作業し…

空腹の極み

五時四十五分起床。目覚めた瞬間に冬の名残を感じる、ということももうなくなってきた。だが日中は、どういうわけか書斎は冷える。 仕事。年度の切り替わりのタイミング、ということもあり、実作業は少なめ。午後はひたすら、経営関連に終始。 夕方、コジコ…

もりだくさんな一日

六時起床→猫とインコの世話→掃除→大澤真幸『〈世界史〉の哲学』(「群像」2018年4月号掲載。プロテスタントにおける「告白」と小説の誕生について)→昼食(雑穀ごはん)→吉祥寺まで歩く→地産マルシェで野菜→井の頭公園で桜や春の花をいろいろと→たまたま好き…

ほろほろ肉とパニックの抗体

五時四十五分起床。喘息は治まっているが、なんとなくあやしい感じ。気の持ちようなのか、身体そのものが敏感になっているのか。ひとまず、いつもどおりのリズムとパターンで身支度、そして仕事をこなす。 昼前、散歩を兼ねて妻と買い出し。西荻窪で最近人気…

佐伯一麦「山海記」(16)

「群像」2018年4月号掲載。青年時代の思い出、アスベストとの戦い…水害の地の吊り橋の上で突風に吹かれながら、主人公は死んだ友に心の中で思い出を語りつづける。文体が急に変わった印象。だが、このモノローグはぐいぐいと人を引き付ける。なぜだろう。 群…

月末くらいまでは忙しいのです。楽しいが

五時四十五分起床。昨日ほどの暖かさではないが、今日も過ごしやすい。しかし日差しは遠のき、平坦な雨雲が空を覆う。気づけば降り、気づけば止み、をゆるく繰り返しているようだ。 仕事。昼前に少し買い出し。そしてまた午後も仕事。 読書は、仕事以外は古…

お盆

六時起床。寒さはほとんど感じないが、春という言葉が今ひとつしっくりしない。 日曜だが仕事。かなり気が早いが、お盆の案件だ。お盆頃に行われること、ではなく、お盆。 夕方、ウォーキングを三十分。夕食後は筋トレを三十分。 読書は「群像」2018年4月号…

頭蓋にこびりつく

五時四十五分起床。左後頭部にふだん滅多にできない寝癖。昨日の体調不良で寝相が乱れたか。体の軸がずれるようなだるさは取れたが、微かな頭痛がしぶとく頭蓋にこびりつく。だがそれも身支度しているうちにどこかへ消えた。 雨。 終日書斎にこもって仕事。…

やかん

五時四十五分起床。暖かな朝。しかし心地よいわけではない。目がかゆい。スギ花粉にはほとんど反応しない体質なのに、このありさま。ちょっとアレルギーが過敏になっているようだ。喘息発作を気をつけねば。身支度後、すぐ空気清浄機を強に切り替え、床用の…

判断できないところに春を

五時四十五分起床。葵、さみしがって一緒に寝ようとするかと思いきや、そんなことはなかった。昨夜はどこにいたのだろう。だが退屈だったようで、早朝から大騒ぎしている。 暖かな一日。何を着ればいいのか判断できないところに春を感じる。 午前中は仕事。…

鷲田清一『素手のふるまい』

ひさびさに続きを読んだ。自分でもあきれるほどのスローペースだな。 アートと教育(education)の接点。予定調和を拒む創造環境から生まれる偶発的な社会システム。これがアートの現代における役割、なのか? 役割というよりは「余地」に近いような印象を受…

夏の猫

五時四十五分起床。晴れ。少しずつ春を感じるようになった。猫には冬が似合うが、春はもっとよく似合う。そして我が家の葵は夏の生まれ。見た目もクールで夏っぽい。 仕事。急ぎの案件を集中して取りかかる。夕方にはなんとか落ち着いたので、事務処理を黙々…

大澤真幸「〈世界史〉の哲学」近代篇16 剰余権力

「群像」2018年3月号掲載。 資本が資本を生み、概念が概念を生む、という近代を読み解く鍵となるこの循環構造をベースに、小説という文学形式の誕生と確立について考察している。だがダイレクトに小説論に行くのではなく、途中に、清教徒たちの「日記」の習…

お気に入りの一枚

五時十五分、いつの間にか葵が来ていたが、うとうととまどろむうちに、どこかへ消えた。五時四十五分、きちんと起床。 仕事。某案件の企画書、別の案件の企画書、某案件の構成とコピー。 近所のベーカリー「そーせーじ」のパンで昼食。ここのパンは生地がう…

古川日出男「おおきな森」(3)

「群像」2018年3月号掲載。安吾を主人公にした二つ目の物語から派生するように、三本目の物語として現代を生きる小説家が登場。全体像がまったく見えてこない。 群像 2018年 03 月号 [雑誌] 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2018/02/07 メディア: 雑誌 この…

コロンコロンと

五時四十五分起床。目が覚めた瞬間に、なぜ気づくのだろう、すぐさま葵がやってくる。布団の上でコロンコロンとしながら暴れるのだが、布団をたたんでしまうと、すっと消える。 冬晴れ。 仕事。某案件の企画書。昨日出しておいたアイデアをひたすら清書、と…

3X=犬

五時三十分。目覚めた瞬間から仕事のことを考えていることに気づく。激務のまっただ中というわけではないのだが、神経がとがりはじめているようだ。まもなく訪れそうな繁忙期への期待と不安の前払い、といったところか。 葵が朝からうるさい。 妻は松坂屋の…

鷲田清一『素手のふるまい』

芸術の、ボランティアやワークショップというかたちでの社会との関わり方。社会的には異形の存在と見なされる可能性もあるアーティストたちの、社会への積極的な働きかけ。関わることから生まれる新しい価値。芸術家は孤独な存在、という既成概念はすでに崩…