わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・哲学・思想の読書日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

読書日記

奥泉光『雪の階』

第二章読了。ドイツの老齢の大御所音楽家カルトシュタインが喘息発作で急死。その現場に現れたという、羽子板の「藤娘」そっくりの女…。 謎が雪だるま式に膨れたところで、物語は第三章へ。さて、ここでいったん休止して、「群像」の連載小説のほうに移ろう…

佐々木敦「全体論と有限 —ひとつの「小説」論—」

「群像」2018年11月号掲載の新連載評論。読み残してた…。 今回の章タイトルは「第一章 方法序説」。まだ数ページしか読んでいないが、今のところ、スペースノットブランクという演劇ユニットの『舞台らしき舞台されど舞台』の、およそ演劇らしくない実験的な…

ちょいちょい、はみ出す

今朝も五時四十五分起床。暗いな。冬至に近づいているから日の出も遅いのだろう、と思っていたが、そうではなく、曇天、いや、小雨がぱらつく空模様だからだった。小雨の雲は厚みを感じない。だが、確実に日の光を遮る。だが、時折雨は降ったまま、雲の切れ…

週刊モーニング

「グラゼニ」。今の夏之助の境遇がみじめすぎて…。でも、というか、だからこそ、読んじゃう。 「テセウスの舟」。こわい。こわい。目玉をポケットに。こわい。こわい。 「宇宙兄弟」。日々人はどうなってるんだろう。 グラゼニ~パ・リーグ編~(2) (モーニング…

奥泉光『雪の階』

あいかわら、ダラダラとゆっくり読んでいる。 主人公である惟佐子の存在感が、読み進めるにつれてどんどん変質していく。作者の意図なのだとは思うが、どんどん人間らしさがなくなっていく。ちょっと怖い。 雪の階 (単行本) 作者: 奥泉光 出版社/メーカー: …

奥泉光『雪の階』

日光に向かう車中での、新聞記者の惟佐子への取材。当時のユダヤ人批判や排斥思想の気味悪さを痛感…。 雪の階 (単行本) 作者: 奥泉光 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2018/02/07 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (6件) を見る 『吾輩は猫であ…

奥泉光『雪の階』

新聞記者たちの探偵的な立ち回りが落ち着き、物語は大きく動きはじめる。一行は導かれるように日光へと移動する。 日光。日の光。すごい名前だ、と書かれていたが、たしかにその通り。今まであまり気にしなかったけど。むしろ、すこし安直な印象だとすら思っ…

六時三十分起床→コジコジのカゴを分解して掃除→掃除→食事を取らず妻と高円寺の河北病院健診センターへ→受付→着替え→問診と血圧→いろいろ検査→バリウムin→終了→母から電話→野菜送ったって→外に出たらちょうど高円寺フェスの真っ最中→舞台で阿波踊りやってる→…

奥泉光『雪の階』

ドイツ人音楽家を日光へアテンドするための打ち合わせにやって来た三人の男たちは、惟佐子、そして継母の瀧子となんやかんやとダンドリを詰めていくのだが、新聞記者の男が不意に、惟佐子に親友・寿子と富士樹海で心中したと世間を賑わしている久慈中尉が、…

奥泉光『雪の階』

千代子は知人の新聞記者と共に、中絶手術などを手掛ける仙台の産婦人科医のところへ向かう。 知人(の知人)の死の原因究明という重い使命があるにもかかわらず、東北本線での道中はどこかマヌケで、弁当を食うといった描写の一つひとつに愛おしさすら感じる…

奥泉光『雪の階』

惟佐子の、親友の心中に対する考察、推理がなかなか鋭い。推理小説の趣が強いのに、文体は美しい。この章はシリアスなのでキビキビと書かれているが、他の章はちょっと緩くなったり、さりげなくボケが入っていたり。変化に富んだ小説だ。 雪の階 (単行本) 作…

奥泉光『雪の階』

新登場キャラの女性カメラマン・千代子は、主人公・惟佐子の元「おあいてさん」。惟佐子は彼女に、親友の心中事件について相談する。その千代子は信頼できる新聞記者に…。 登場人物が多い。こういうところも、推理小説的。 雪の階 (単行本) 作者: 奥泉光 出…

奥泉光『雪の階』

「群像」の最新号の小説、めぼしいところは読んだのでこちらを再開。主人公の親友が死んだと思ったら、まったく別の女性キャラが登場。そうそう、キャラクター小説っぽいんだよね。 雪の階 (単行本) 作者: 奥泉光 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 201…

絲山秋子「御社のチャラ男」(7)

「群像」2018年11月号掲載。 突然、ビジネス小説みたいになってしまった。このようなジャンルの小説は読んだことないけどさ。でも、これはこれでおもしろい。中小企業経営者のモノの考え方、世界の捉え方。自分とも多少共通している。ま、この小説に描かれて…

週刊モーニング

「グラゼニ」、なんだか変な流れになってきた。 「宇宙兄弟」、ワクワクする展開。 「テセウスの舟」、怖い。 「終電ちゃん」、前後編、なのかな。 「CITY」、サイコメトラー? ザ・ギースがお礼言われてた。 グラゼニ?パ・リーグ編?(2) (モーニングコミ…

保坂和志「鉄の胡蝶は歳月に夢に記憶を彫るか」(4) 陸は海に浮かんでいる

「群像」2018年11月号掲載。章タイトル、科学的には間違ってるね。 数ページしか読んでないのだけれど、相変わらずのノリ。うん、ノリなんだよね。グルーブって感じでもなく、ノリ。…って、こういう表現をすると作者は否定するんだろうなあ。 群像 2018年 11…

瀬戸内寂聴「その日まで」(4)

「群像」2018年11月号掲載の連載エッセイ。 今年の酷暑を乗り切った寂聴さん、なんとEXILEのコンサートに行っている。ご高齢、そして車椅子だというのに。すごいエネルギー。ホントのことかはわからないけど、エッセイとして書いているようだから、おそらく…

松浦寿輝「人外」(最終回)読了

「群像」2018年11月号掲載の連載小説。ついに最終回。 今号で、ついに猫のようないたちのようなラッコのような姿をしているらしい四つ足の謎の生きものであり、木の股から生まれた多くの人間たち(「わたしたち」)の意識の集合体のような存在であり、長くパ…

中沢新一「レンマ学」(10) レンマ的数論(2)

「群像」 2018年11月号掲載。昨日届いた。今日の朝刊に文芸誌4誌の広告が出てたなあ。毎月恒例。「群像」は、金子薫の新作、佐々木敦の新連載評論、高橋源一郎の平田オリザの対談、がメダマかな。 それはそうと、「レンマ学」。って、まだ半分くらいしか読め…

堀江敏幸「二月のつぎに七月が(18)」

「群像」2018年10月号掲載。連載開始当初は、ドラゴンボールの孫悟空風に言えば「オラ、ワクワクすっぞ!」って感じで読んでいたのだが、もう連載18回。まだワクワクしている。ワクワクの性質はドラゴンボールとはまったく違うけど。 父の形見の文庫本を読み…

パスワードの闇

五時四十五分起床。曇天。しかし気づかぬうちに本格的な雨。塩害による電車のトラブルが気になっている。災害対策について考えるべき項目がどんどん増えていくってことだな。 仕事が谷間になっている。ビジネス書を読んでお勉強しておくつもりだったのだが、…

嵐の後のトトロの樹

五時四十五分起床。台風一過。わが家の周囲は被害ゼロのようだが、西荻のシンボルの一つである「トトロの樹」と呼ばれている巨木の枝がいくつも折れたり、どんぐり公園や善福寺公園の樹木が根元から倒れたり、と、区域としてはショックな被害があったようだ…

風邪、雨、風

六時起床。まだノドの痛みが残っている。雨は降っていないようだ。身支度、朝食と最低限の掃除を済ませ、少し横になる。 夕方、寝ていることに飽きたので起床。気怠さはしつこく残るが、ノドはあまり痛んでいない。夜までのんびりと過ごした。夕食を食べなが…

コーヒー、カレー、カレー、紅茶、ピザパイ

五時四十五分起床。今週はずっと雨だと天気予報でしつこいくらい繰り返し報じていたが、まだ降りはじめてはいないようだ。しかし、空は重い。厚く暗い雲がスキマなく広がっている。 午前中は事務処理のために銀行へ。連休明け、給料日、雨が降りそうでまだ降…

命に想いを馳せる日、みたいな

六時二十分起床。朝から葵と少し遊ぶ。 連休の中日、彼岸。秋分の日はたしか、亡くなった命に想いを馳せる日、みたいな定義があったような。 掃除、アイロン。だらだらと家事をこなし、少し本を読み、夜は走る。結局、いつもとたいして変わらない一日。ラン…

顔料袋

六時二十分起床。微かに降ったかと思えばいつの間にかやみ、いつ降るのか、強くなるのか、それともやむのか、と妙に気がかりになる、そんな色の空。 午前中は掃除に精を出す。 午後は妻と三鷹へ。三鷹市美術ギャラリーで「横山操展」を観る。パステルで描い…

雨とカツ

五時三十分、自然に目が覚めてしまう。この早起きっぷり、ジジイ化している証拠か。近頃はやたらとトイレも近い。 ほぼ終日、雨。外には出ず書斎にこもりきりだったが、肌で受ければ身が縮こまるような、冷たく、そして静かな雨だったのだろう。 静かな雨が…

雨の平日

五時四十五分起床。曇天。午前中は書斎で作業していたが、午後に打ち合わせのため出かけると、先方の最寄り駅に着いた途端に本降りとなった。 打ち合わせ後は店頭視察のため新宿へ。墨色の空はさらに色濃くなり、雲の厚みも増しているようで、それらと比例す…

悪夢ではないと思う

二時三十分、目が覚めた。足に相当するあたりがドリルになっていて自ら地面に潜ることができるコケシが大量に出てくる夢を見た。悪夢ではないと思う。 五時四十五分、きちんと起床。曇天。明け方まで雨が降っていたようだ。路面がしっとりと濡れている。 仕…

敬老と震災

五時四十五分起床。曇天。時折射しこむ朝日も雲のフィルターを通しているようで、夏の鋭さは感じられない。だが気温は微かに残暑を思わせる。 敬老の日だが、仕事。某クライアントのパンフレットを進める。父は幼くして両親を亡くし、母も若い頃に父を亡くし…