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わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・哲学・思想の読書日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

佐伯一麦「山海記」(9)

「群像」2017年4月号掲載。 親友の自殺のショックで大量の下血を緊急入院となった「彼」は、症状が落ち着き退院となったものの、ひどい便秘に苦しめられるようになる…。便秘の描写が、凝った書き方はしていないのだが、症状そのものがひどいので、読みながら…

はてなマークが整然と

五時四十五分起床。昨日は透明な親指大のおたまじゃくしだかフグだか、そんな生きものを飼っている夢を見た。今朝も似たような不思議な夢を見た気がするが、まるで思いだせない。目覚めてすぐに取ったメモを見返してみると、はてなマークが三つ並んでいるだ…

今日の事件簿

コジコジフレンドリー事件 まだ仕事が終わらない事件

今日の事件簿

今日は鳥はいない事件 コジコジ求愛ゲロをしない事件 コジコジしっぽが抜けた事件(換羽中) むぎちゃん、って呼ばれたね事件 味噌煮込みうどん延期事件 パン三昧事件 やっぱり仕事事件 レポート用紙が好き事件 シャープペンシルとっかえひっかえ事件 夜の黒…

橋本治「九十八歳になった私」(7) 九十九歳になっちゃうじゃないかの巻

「群像」2017年4月号掲載。 来週で九十九歳になる、というタイミングで布団の上げ下ろし中に転んだからといって、介護士の六十代のおばちゃんに無理やり病院に連れて行かれ、結局加齢が原因で大きな問題はない、という診断に釈然としない「私」。「私」はほ…

砂の嵐

六時三十分起床。晴れ。午前中は動物たちの世話と掃除。麦次郎をだっこして善福寺川を眺めていたら、カワウが魚を捕る瞬間を(かなり遠かったが)二度も目撃できた。だが麦次郎はおそらく見えていない。あるいは気づいていない。コジコジはいつも通り。 仕事…

螺旋を描きながら

五時四十五分起床。春の訪れに動物たちが機嫌をよくしている。今朝も麦次郎は早くから外に出せ、パトロールするとさわぐ。抱っこして外廊下に出すと、深くてきらきらと輝く青が猛スピードで一直線に川面を飛んでいった。カワセミだ。麦次郎は見えているだろ…

今日の事件簿

麦次郎ずり落ち事件(大丈夫でした) コジコジ豪快に換羽事件 シャーペン衝動買い事件(これがかなりアタリだった!) 七分づき米+発芽玄米+雑穀事件 吉祥寺から鷺ノ宮へ事件 しらばっくれ事件 草間彌生のかぼちゃ事件 すごい分析力事件 登記簿事件 焼き鳥…

週刊モーニング

「グラゼニ」が激動。なんだこりゃ。 「会長 島耕作」ゲノム操作こわいよー。 「終電ちゃん」ちょっと泣ける。 グラゼニ?東京ドーム編?(10) (モーニングコミックス) 作者: 森高夕次,アダチケイジ 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2017/03/23 メディア: …

発作のあとに

五時四十分起床。ひとまず喘息発作は落ち着いたようだが、軽い咳や小さな痰は微妙に、しぶとくつづいている。 仕事。十時ごろ、麦次郎にせがまれて外廊下に出してあげたが、小さな虫の大群が踊り場を占拠していて、外を眺めることができない。麦も納得したよ…

軽発作

五時四十五分起床。 身支度、動物たちの世話と朝食を済ませ、歯磨きをしていたら喉や胸に違和感を感じる。息苦しくなり、軽い咳と細かい痰。喘息の軽発作らしい。つらいというレベルではないので、ひとまずいつも通り仕事。 メゾンカイザーのパンで昼食。 午…

今日の事件簿

寒い日は大人しい事件 そういう考えなのですか事件 はやめふりかけ事件 微かな雨事件 結局二時間事件 あれ、こんな感じでしたっけ?事件 エッグタルト激混み事件 結局マフィン事件 メゾンカイザー事件 筋トレバキバキ事件 数字数字数字事件 メゾンカイザーの…

多和田葉子「地球にちりばめられて」(5)

「群像」2017年4月号掲載。 今回の語り手は、グリーンランド出身のエスキモーの学生。後に彼は彼らとおなじ生肉文化をもつ日本に関心を抱き、第二のアイデンティティとして生きるようになる…。 群像 2017年 04 月号 [雑誌] 出版社/メーカー: 講談社 発売日: …

再発か

五時四十五分起床。少し左足の膝の上、外側あたりが痛む。軽く腸脛靭帯炎が再発しているらしい。高熱出して一日中寝ていたので、筋肉のバランスが崩れたのかもしれない。もっとも、普通に歩けるし、小走りくらいならなんてことない。 例によって麦次郎が外に…

三浦雅士「言語の政治学」(9) 視覚の零度

「群像」2017年4月号掲載。 仏教の本覚思想と文学の関連性、そしてブレイク、ヘルダーリン、ヘッセといった自然と同一するような描写の多く見られる詩人たちの作品と傾向から、著者は言語の身体性、視覚性、そして見るという行為に潜む対象との自己同一化の…

かさぶたをまたはがされた

六時三十分起床。柔らかな春の朝日が窓越しに東向きのリビングを明るく照らすが、一歩外に出てみると、まだなお外気は冬の気配を引きずっている。だが空の表情は確かに春だ。麦次郎を二度ほど外廊下に出す。コガモ、セグロセキレイ、キセキレイ、カワウ、ハ…

今日の事件簿

アイタタタタな朝事件 麦次郎大興奮でしっこ全こぼし事件 コジコジゲロクサイ事件 ハチミツがよく合うね事件 ほぺたんカードは1枚だけ事件 グレンラガン一気に5話で最終話事件 銀河系を握って投げつける事件 麻婆豆腐つくったが豆板醤がギリ足りなかったよ事…

大澤真幸「〈世界史〉の哲学」近代編5 資本主義の猥褻な精神

「群像」2017年3月号掲載。 ベンジャミン・フランクリンの『プロテスタンティズムと資本主義の精神』やラカンの精神分析(さらにマルクス主義、というよりマルクスの思想)をベースに、資本主義の本質がどこにあるか、そしてなぜ商人が発達したイスラーム圏…

Bの鉛筆と赤青鉛筆

五時四十五分起床。暖かな朝。例によって騒々しい麦次郎を出すために外廊下に出ると、善福寺川では早朝から小さな虫たちが不規則に乱れ飛んでいる。甲高いセキレイたちの鳴き声に滑稽なカルガモたちの鳴き声が混じる。そのカルガモたちの泳ぎで生まれた小さ…

なぜかアジみたいな

立ち食いで魚介系のラーメンを食べた。お冷をもらった。だがそのお冷はいつのまにか生クリーム入りのジュースにすり変わっていた。…という夢を見た。五時四十五分起床。 熱はすっかり下がった。鼻水も止まっている。のどの痛みだけが微かにしつこく、こびり…

やはり陰性だった

六時起床。こんな体調でも動物たちは世話されるのを待ってるからな。でも麦次郎は状況を察したようで、まったくわがままを言わなかった。コジコジも怒らない。 どうしても送る必要のある仕事のメールを一本送り、その後はひたすら眠る。寝過ぎて腰が痛い。 …

陰性でした

五時四十五分起床。のどが尋常じゃなく痛む。念のため、かかりつけの内科医を予約。 午前中は仕事。 午後、どうもだるい。熱を計ると38度を超えている。ありゃま。急ぎの仕事はないので、思い切って休養。 夜、内科医へ。症状を話し、診察。どう考えてもイン…

今日の事件簿

麦次郎4回は多すぎだ事件 私待つわ事件 パン買いすぎ事件 楽天銀行の口座はひとまず残す事件 着いた途端に雨事件 帰る時間には止む事件 コジコジかさぶたをはがすのはやめろ事件 夜中の空腹事件 手帳難民なりかけ事件 SWITCH Vol.35 No.3 ほぼ糸井重里 作者:…

佐々木敦「真・私小説論(13)」いわゆる「移人称」について

「群像」2017年3月号掲載。 ナラティブが、一人称から気づけば三人称に変化している、あるいはその逆の変化が起きることをここでは「移人称」と呼び、こういった技法が近年の小説にたびたび登場する傾向を、柄谷行人や渡部直己の評論を引用しながら分析して…

何かとありがたい

六時起床。麦次郎は早朝から外にだせと騒いだが、コジコジは大人しい。 動物たちの世話と朝食を済ませ、ランニングへ。12kmくらいを1時間で走った。快調。痛みは出ていない。足もしっかり動く。疲れたけど。 昼食後、義父母宅へ。ホワイトデーのお返しと、義…

三鷹市美術ギャラリー「根付 ~江戸と現代を結ぶ造形~ 展」

どうやら安土桃山時代頃に生まれたらしい、日本伝統のストラップ「根付け」の、歴史的名品と現代作家の作品、両方を一度に楽しめる展覧会。展示品が小さいので、虫眼鏡を渡される。こんなのはじめてだ(笑)。種類、モチーフだけでなく、原料や技法もよくわ…

しょーもない悪夢

書斎で小便を漏らす夢を見た。六時三十分起床。晴れ。三月らしい微かな冷え込みはあるのだが、わずかに朝の陽射しの暖かさのほうが勝っている、と肌と目で感じる。この感覚を、春めいたというのかもしれない。この程度の冷えなら、騒ぐ老猫・麦次郎を外廊下…

今日の事件簿

日課の猫だっこ事件 お腹がピー事件 そば茹で事件 ピーは治ったので赤飯プラス事件 農作業から芸術事件 日本からインドネシア事件 義父びっくり事件 三月三日はちらし寿司事件 夜のランニング事件 インドネシアの基礎知識 (アジアの基礎知識 3) 作者: 加納啓…

三浦雅士「言語の政治学(8)」 土着と外来

井筒俊彦の仏教論にヘーゲルの「精神現象学」、アウフヘーベンをぶっつけて思いきり批判。おもしろいんだけど、ヘーゲルって理解しきれないんだよねえ。 精神現象学 (上) (平凡社ライブラリー (200)) 作者: G.W.F.ヘーゲル,樫山欽四郎 出版社/メーカー: 平凡…

まさか、このことではない

五時四十五分起床。誰かが亡くなった夢を見たが、それが誰なのかは覚えていない、というよりも、よくわからない。もやもやした気分でネットニュースをチェックすると、ムッシュかまやつが他界していた。まさか、このことなのか。いや、違うだろう。ご冥福を…

今日の事件簿

ほんとに雨降るの?事件 農業体験かあ事件 オイシックスおもしろいね事件 ブルーブラックのほうが好き事件 いきなり吉祥寺事件 ほんとに雨降った事件 浴室の電球切れた事件 風呂で読書が習慣なのに読めなかった事件 ↓というわけで、コレを注文。浴室の場合は…

三浦雅士「言語の政治学(8)」 土着と外来

「群像」2017年3月号掲載。 日本文学、そして日本語の底流に仏教があるのでは、という考えから、仏教学者たちの思想に踏み込みはじめているのだが、リルケの思想が芭蕉や本居宣長に通じている、と主張する井筒俊彦という仏教学者の『意識と本質』という作品…

終わり、はじまる

五時四十五分起床。無彩色な朝。時間が経つに連れて少しずつ光を帯び、青に染まる。だがコジコジはいつも以上に機嫌を損ねている。もっとも、怒り狂うのは腹を空かしている一瞬だけで、満たされればすぐにいつものコジコジに戻る。麦次郎は朝から外に出せと…

磯崎憲一郎「鳥獣戯画」(13)

「群像」2017年3月号掲載。 明恵上人の話はひとまず終わり、現代に戻ったと思ったら女優と京都にいるという状況もこれ以上描かれることはなく、なぜか携帯電話をもたない理由について、そして長女の出産時の思い出(ここに携帯電話のことが多少からんでくる…

吟遊詩人/鳥も反省する

五時二十五分、尿意で目が覚める。そのまま起床。 例によって麦次郎にせがまれ、外廊下に出す。霞んだ空に白い雲が薄く長くたなびいている。あの空の色とミモザの花、そして沈丁花の香り、と三つが揃うと、妻がくしゃみを連発しはじめる。しかし今年は楽そう…

そういえば今日は東京マラソン

六時三十分起床。麦次郎に外に出せとせがまれ、出しても出しても、もっと出せ、とエンドレス状態になりかけた。今日は風もなく昨日より気温も高いので安心して出せるが、繰り返されると面倒くさい。外廊下でお隣さんご一家がお出かけになるところにはちあわ…

橋本治「九十八歳になった私(6)」

「群像」2017年3月号掲載。副題が「プテラノドン退治の巻」。ジュラシックパーク的に現代に甦ってしまったプテラノドンが、語り手の老作家の住む仮設住宅のそばに巣を作ってしまったために自衛隊が退治するのだが、アクションが語られるわけでなく、大半は科…

下僕感、空の季節

六時三十分起床。朝から麦次郎にシッコとウンコの始末を命じられ、外廊下に出せとも言われ、いつも以上に下僕感の強い朝。昨日ほど寒くないのは風がほとんどないからか。空に浮かぶ雲のちぎれ方と広がり方に冬らしさがない。霞みながら薄く広がる春の雲でも…

その影響もあるのかもしれない

五時四十五分起床。外では冬の冷たい突風が甲高くて騒々しい。 麦次郎の外に出せという命令だのゲロだのコジコジのカゴ掃除だのごはん入れひっくり返し対応だの、朝から動物がらみで何かと慌ただしい。だがすぐに落ち着いた。 仕事。経理処理をしてから、某…

瀬戸内寂聴「いのち」(10)

「群像」2017年3月号事件。 大庭みな子との思い出。奔放なみな子に対する夫の献身、そしてみな子からの愛。ちょっと不思議だけれど、これもまた夫婦の形。 語り手の寂聴は、語り部に徹している。 群像 2017年 03 月号 [雑誌] 出版社/メーカー: 講談社 発売日…

今日の事件簿

思ったほど荒れない空事件 おもしろそうになってきた事件 どうして激混みなんだ事件 うますぎる中華弁当事件 一時間以上延々コピー事件 うますぎるタケノコ天ぷら事件 甥っ子就職内定事件 ラッセル・ミルズ事件

多和田葉子「地球にちりばめられて(4)」

他の言語とは明らかに違う日本語ならではの特徴に、登場する国を失った日本人たちの個性や話す言葉の特徴が重なり合っていく。ドイツ在住で、ドイツ語でも小説を書く多和田葉子だからこそ描けることなのかもしれない。すばらしい。 群像 2017年 03 月号 [雑…

二月二日二時二十二分

夜中に目が覚めた。スマホで時間を確認する。二時二十二分だった。二月二日二時二十二分。 五時四十五分起床。花子の命日。二年前のにゃんにゃんにゃんの猫の日に亡くなった。意識がなくなった最後の最後まできっちり自己主張した個性の強い猫だった。そして…

多和田葉子「地球にちりばめられて(4)」

「群像」2017年3月号掲載。 二人目の、地球にちりばめられてしまった日本人の登場? 軽妙かつ浮世離れした、というかふわふわ浮遊しているような独特の文体が、故郷というアイデンティティを失った人を描く小説の文体としてとてもふさわしい、と感じている。…

目に見えぬ存在に

ここ数日、四時半だの五時だの、やや早めに目が覚めている。二時、三時ごろに目が覚めてしまうこともある。花子にごはんを与えたり、花子に無理やり起こされていた時間であることに気づき、ああ、命日も近いしな、と納得した。目に見えぬ存在に起こされてい…

今日の事件簿

平穏だがしつこい事件 カード忘れた事件 マイペースでインドネシア事件 天元突破グレンラガン事件 アジフライイカフライ事件 天元突破グレンラガン コンプリート DVD-BOX (全27話, 660分) GAINAX アニメ [DVD] [Import] [PAL, 再生環境をご確認ください] …

大澤真幸「〈世界史〉の哲学 近代編4 貨幣の抽象化作用」

「群像」2017年2月号掲載。貨幣の本質は「負債」の流通化にある、ということなのかな。その後、貝殻だの麦だのといった疑似的な貨幣から硬貨という現代のものと同等の貨幣が登場するまでの経緯や歴史的背景を著者は考察していくのだが、古代ギリシャでの貨幣…

ぶち込んだのがよかったようだ

六時十五分起床。平穏な朝。麦次郎もコジコジも、何のトラブルもない。 午前中は冷たい強風。春一番の後に吹く、揺り戻しのような、冷たい冬の突風だ。風の強弱に合わせて、善福寺川の川面の波紋が複雑に揺れ動く。麦次郎が今朝は何度も外に出せとうるさかっ…

血が出るまで/ポトリ

六時十五分起床。 鳥カゴの掃除中、コジコジに血が出るほど指を噛まれた。腹が減って気が立っていたらしい。こっちも気が立つからやめろっつーの。と言ってもわかんないよなあ。過去に飼っていたどのセキセイインコよりも気性が荒い、というよりも気分の差が…

山本耀司・朝倉優佳「画と機」(東京オペラシティ アートギャラリー)

Yohji Yamamotoファンとしては絶対に見逃せない展覧会、ということで行ってみた。「ガキみたいに絵を描く」と言っていた山本耀司の言葉どおり、ジジイなのに若いエネルギーが感じられるタッチのラフなペインティング。正直言って絵のほうは感銘を受けたもの…