主演、阿藤快・堀越のり。三鷹の、古きよき庶民的な面影を残した町に住む親子と商店街の仲間、そして謎の中国人留学生が織りなすコメディ。中央線エッセンスがプンプンする泥臭ーい芝居かと思いきや、ヒッピーなキャラなど登場するものの、意外にもストーリィも役者も舞台装置も洗練されていて現代的。みんなで団結する、そのエネルギーは政治的なもの、反発反抗に使うのではなく、楽しいコトに向けるべきだ、そんなメッセージが込められた娯楽作。中国人留学生役のワン・ツォートン役の小村裕次郎という役者がいい味を出していた。
余談だが、わが家では阿藤快はマシュー南にならって「かとうあい」と呼んでいる。堀越のりはおなじように「のりこしほり」と呼ぶことにした。
これも余談だけれど「愛のエプロン」と「ぶらり途中下車の旅」から花が来てました。