津軽三味線の名人・高橋竹山の弟子と江戸文字書家、落語家の三人会的な内容。
第一部
-津軽三味線独奏 高橋竹童…まだ乗っていなかったのか、たいした演奏ではなかった。この時点ではけっこうガッカリしていたりして。
-字漫噺し 立川文志…立川流の江戸文字書家。落語、というよりは江戸文字を題材にした漫談なのだが、どことなく談志師匠の面影を感じさせつつも違った中高年自虐ネタを披露してくれた。ともすると綾小路きみまろ的世界観になりがちなのだが、ぎりぎりのところで一線を画している。 http://www.bunshi.net/
-落語 春雨や雷蔵…雷門助六に入門し、真打昇進の際に今の号を襲名されたそうだが、落語については無知に等しいぼくは、助六も雷蔵も知らなかった。演目は、日本人は「八」という数字をスエヒロガリだと有難がるが、じゃあ「八」はどんなシーンに出てくるのか、というのを八っつあんと旦那が話しあうという内容。これ、はじめて聴いたんだけど古典なのかな? とにかく雷蔵さんのメリハリがあり流暢な話芸に感服。ぐいぐいと観衆を高座に引き込んでいく。http://www.800ya-raizo.com/weblog/raizoblog/
第二部 高橋竹童・津軽三味線ライブ
津軽三味線はエキサイティングで情熱的なものだけではない、むしろ叙情的な曲目こそ大切にすべきだ、と考える演者の姿勢が如実に表れた演奏。ラストの即興曲も、テクニカルな速弾きがベースでありながらもどこか美しく悲しげな部分がある。「風の盆」は胡弓で演奏した。ひょっとしたら、これが今日のベスト・テイクかも。
-津軽じょんがら節
-津軽三下り
-津軽あいや節
-風の盆
-即興曲