2006-12-17 堀江敏幸『いつか王子駅で』 読書日記 カステラを残して行方がわからなくなった正吉さんを心配しつつも、主人公の意識は四方八方へと広がりつづける。ただ、その意識の広がりを呼び起こす契機となっているのは、あくまで正吉さんの存在。そして、王子という町のもつ独特のニオイのようなもの。