2006-12-19 堀江敏幸『いつか王子駅で』 読書日記 王子の町での人間模様に、主人公の読書日記や競馬馬に関する記憶が交差していく。この交差具合が絶妙。安易な立体感にならない。主人公の生きた年表を、現在から遡りながらひとつずつ埋めていくような感覚。