わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・哲学・思想の読書日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

堀江敏幸『いつか王子駅で』

 王子の町での人間模様に、主人公の読書日記や競馬馬に関する記憶が交差していく。この交差具合が絶妙。安易な立体感にならない。主人公の生きた年表を、現在から遡りながらひとつずつ埋めていくような感覚。