2006-12-20 堀江敏幸『いつか王子駅で』 読書日記 まだ正吉さんは帰ってこない。帰ってくるなら、普通の小説。帰ってこないなら…やっぱり普通なのかな。物語としては。この作品のスゲエところは、物語の軸があまりにも平坦である、ということ。正吉さんの不在が、わずかにしか日常にズレを生じさせていないのだ。