七時十五分起床。六時五十分にセットした目覚しが鳴ったのを無意識に止めて二度寝したか、それとも鳴らずか、原因はおそらく前者なのだろうが、寝坊した。しばらくは状況がわからず上半身だけ起こして、曇りガラスの向こう側の妙に薄暗い様子から今の時間を(時計を見る前に)予想したり、鳥の鳴き声をキャッチしようとしたり、と寝坊した者らしからぬことをしていたが、偶然目に留まった時計の針の指す場所に驚き、慌てて布団から抜け出し身支度する。花子は布団に潜ったまましばらく眠りつづけていたが、ぼくの慌てぶりに気づいたようで、起きるとぼく以上に慌てた様子であちこち駆け回っていた。それに気づいた麦次郎が、リビングで大騒ぎし和室でグースカ眠っているカミサンを散々困らせた。
慌てて起きたとはいえ、特に外出の予定があるわけではない。月末の金曜なので事務処理をし、掃除を済ませてから銀行まわりをした。善福寺川の遊歩道で、カモたちにエサを与えているおばあちゃんを見かけた。微笑ましいな、と思いつつ横目で眺めると、おばあちゃん、微笑むどころか何やら追いつめられた極限状態にある者のような緊迫感のある表情で、力いっぱいパン屑を川面に投げ込んでいた。焦る理由があるのだろうか。不思議だ。
ついでに図書館に寄り、小沢征爾の指揮でバルトークの「中国の不思議な役人」が収録されたCD、それからラスマニノフの「ピアノ協奏曲第3番」のCDを借りる。「のだめカンタービレ」で千秋が演奏したのは第何番だったろう。
午後も事務処理。十六時、カミサンとぷちぷちを連れて豪徳寺にある小鳥の病院「リトルバード」へ。最近の体重増加を話すと、ダイエットをしないと肝臓に負担がかかり、また体調を崩すとのこと。食事量を制限することにした。まずは一日に食べたエサの料を測り、次の日からはその80%の分量で与えるようにする。うーん、朝のエサ計量の手間がちょっと大変そう。だが、やらねば。
十八時前に戻る。事務処理はほぼ終えている。もう新しい仕事をする気にもなれなかったので、思いきって閉店に。週明け納品の案件は、明日作業することにした。Peter Gabrielを久々に聴いたり、中沢新一『アースダイバー』などを読んだりして過ごす。ピーガブ、音はかなりヘンでマニアックなのだが、ギリギリのところできちんとポップミュージックになっている。David Sylvianが、ギリギリのところでポップミュージックの範疇からはずれてしまったり、完全に外側になってしまったりするのだが、それでも自分はポップスのフィールドにいると主張しているのと対照的。
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図書館から連絡。予約していた村治佳織のCDが届いたとのこと。閉館ギリギリの時間に、朝に借りた二枚と引換えに借りてきた。
- アーティスト: 村治佳織,ロドリーゴ,ロドリーゴ室内管弦楽団
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