少女小説の脱構築、とかなんとか言われていたようだが、そういったリクツは抜きで読むべし。なんとも後味の悪い内容、かつともすると現代のニート問題にもつながる怠惰さに作品は包まれているというのに、妙なほどに読後は痛快である。脱構築だ何だと騒ぐ前に、この珍妙な読後感の由来を考えてみるべきだ。
小春日和(インディアン・サマー) (河出文庫―文芸コレクション)
- 作者: 金井美恵子
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 1999/04
- メディア: 文庫
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