なんだか最近は思想的な言葉が枯れているというか自分から離れてしまっているというか、そんな感覚に襲われていたので、ちょこちょこ読んでみることにした。いきなりドゥルースとか読んでもいいんだけど、アタマがついて行けそうにないので、適度にソフトかつ総括的な内容のものを選んだ。
相対主義の果てにはどんな思想があるのか。それは社会に、あるいは個人(=「私」)にどんな影響を与えるのか。柱になっているのはスターリニズムと現象学。スターリニズムは肯定しているのではなく、その崩壊に現代を読み解く鍵を見出しているということ。ちょびっと引用。
ぼくの問題意識でかんたんに言えば、なぜ理想主義の実現をめざす政治運動が、それと反対の社会・思考方法を産んでしまうかということ。
その果てに共産主義崩壊ってヤツがあるという考え方、かな。
ただ、十五年くらい前の書籍なので現代思想の最前線に通じている人が読むとなんだこりゃということになるのかもしれない。そこは正直言ってよくわからん。
小阪修平は、書籍を通じて学生時代にぼくの知的好奇心をビンビンに刺激し思想だの文学だのの世界に引きずり込んだ人の中のひとり。JICC出版から出ていた別冊宝島の「現代思想入門」みたいな内容の本にあった氏の文章に、全身の皮膚をひん剥かれるような衝撃を受けた。
- 作者: 小阪修平
- 出版社/メーカー: 彩流社
- 発売日: 1994/01
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わかりたいあなたのための現代思想・入門 (ISLAND BOOKS)
- 作者: 小阪修平,志賀隆生,竹田青嗣
- 出版社/メーカー: JICC出版局
- 発売日: 1989/12
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そうだったのか現代思想 ニーチェからフーコーまで (講談社+α文庫)
- 作者: 小阪修平
- 出版社/メーカー: 講談社
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