狂言の大蔵流茂山家と和泉流野村家の、毎年恒例の夢の競演。最初に野村萬斎が簡単に演目について解説してくれるので、とてもわかりやすい。
現代日本お笑い界のコントにおける笑いのパターンの原形、ほとんどが狂言にあるのではないだろうか。そう思えるほど、狂言は奥深い。
- 鬼瓦…茂山千作、茂山千三郎。人間国宝の茂山千作、かなりのご高齢。短い演目でないと体が持たないのかもしれない。が、その存在感のスゴさといったら。
- 隠狸…野村万作、野村萬斎。のせて、のせて、のせて、我を忘れたところで、足元を掬う。このパターンも現代のお笑いには多いよなあ。とにかく、野村萬斎の声にしびれた。
- 仁王…野村万之介。要するに間抜けな詐欺なのだが、そのマヌケっぷりが、さすが万之介。憎めない愛嬌さが、笑いを誘う。
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