図鑑や絵本向けの写実的な動物作品を描きつづけた画家の回顧展。緻密かつ正確、そして生真面目なタッチは、自然界の神秘を正確に写し取ることの難しさと美しさを同時に感じさせる。動物の生態や、ときには目を覆いたくなる残酷な本能なども摂理とわきまえ、宗教だの哲学だの人間世界の常識だのといった妙なフィルターなどいっさいない裸眼で冷静に観察し、自然界への畏敬と愛情をもって絵画作品に仕上げる姿勢に感銘した。カミサンは、椋鳩十に似ていると言っていた。その通りだと思う。
図鑑や絵本向けの写実的な動物作品を描きつづけた画家の回顧展。緻密かつ正確、そして生真面目なタッチは、自然界の神秘を正確に写し取ることの難しさと美しさを同時に感じさせる。動物の生態や、ときには目を覆いたくなる残酷な本能なども摂理とわきまえ、宗教だの哲学だの人間世界の常識だのといった妙なフィルターなどいっさいない裸眼で冷静に観察し、自然界への畏敬と愛情をもって絵画作品に仕上げる姿勢に感銘した。カミサンは、椋鳩十に似ていると言っていた。その通りだと思う。