わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

松竹大歌舞伎(三鷹市公会堂)

 毎年、松竹さんが全国興業しているみたい。なぜか三鷹にも来てくれる。歌舞伎座より格安なので、必ず観るようにしている。
●伊賀越道中双六 沼津
 旅の途中にある呉服屋のダンナ十兵衛役に、中村吉右衛門。顔がでかかったなあ。前半はボケてんこもりの楽しい舞台なのだが、次第に内容がシリアスになり、最後はお涙頂戴ってな感じで終わる。この物語のパターンって、最近のドラマや漫画などに多い。新しい手法かと思っていたが、意外なところに雛形があった。
●奴道成寺
 女装した狂言師役に、松たか子のにーちゃん市川染五郎。少々退屈な古典的な舞いが延々とつづくだけなのかと思っていたが、超テクニカルで見せ場の多い極上のエンターテインメントに仕上がっていて、びっくり。衣装やお面の早替え、坊主たちとの掛けあいなど、見所満載。やるじゃんアニキ、すげーなあ梨園の人は。

歌舞伎の事典―演目ガイド181選

歌舞伎の事典―演目ガイド181選

歌舞伎を楽しむ本 (人生を10倍楽しむ!カルチャー図解)

歌舞伎を楽しむ本 (人生を10倍楽しむ!カルチャー図解)

カブキの日 (新潮文庫)

カブキの日 (新潮文庫)

かぶく者(5) (モーニング KC)

かぶく者(5) (モーニング KC)