わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

我流・マンダラートPDA版利用術

 iMandalartの登場以来、「マンダラート 使い方」などのキーワードでここに辿りつく方が案外多い。たしかにマンダラートは何度か取り上げてきたが、今まで詳しい使い方については一切触れていなかった。この際だから公開します。あくまでもこれは使い方の例なので、これがすべてと思わないでほしい。それからもうひとつ。マンダラートはアイデア発想術だと思われがちだが、それは数ある利用法のうちのひとつでしかない。むしろ、マンダラートは情報の編集ツールあるいは管理ツールであると考えるべき。
 ぼくはPalm版ユーザだが、基本的にはおなじ構造をしているのでiPhone版も変わらないと思う。

0(準備):「ToDo」をひとまず放り込んでおく場所をつくっておく
Palm版の場合、Memoアプリのメモを各セルに読み込んだり書き出したりする機能があるので、Memoアプリのカテゴリに「ToDo」という項目をつくっておき、そこにどんどん吐き出すようにしている。
iPhone版の場合、読み込み/書き出しはできないので、ASA欄あたりに「ToDo」というマンダラをつくっておいて、そこの中央セルにどんどんテキストのコピペで並べられるようにしておくとか、何かいい方法を考えないと…。

1:なんらかの目標が発生したら、GET欄に書き込む。
ぼくの場合、フリーランス(有限会社にしているけど)のコピーライター兼プランナーなので、ひとつ仕事の依頼が来るごとに、GET欄に新規のマンダラを作成している。当然、ここには案件名を書くことになる。一般的には、プロジェクト名とか「XX年XX月の営業」とか、あるいは「独立する」といった目標とかを書くことになる……のかな。

2:作成したマンダラを、LA欄に呼び出しておく
以降、マンダラに何かを書き込むときはLA欄を使うことになる。
MANDA欄のどこかに呼び出してもいいけれど、ぼくは使っていない。

3:中央セルに進捗状況を記入していく
 例えば「09/09/01月 15:00 初回打ち合わせ。○○を行う。」といった感じで、時系列に。マンダラートといえば「周辺セルに8つ書く」だが、プロジェクト管理は時系列になるのでひたすら下にスクロールさせながら記入したほうが都合がいい(と個人的には思っている)。

4:「ToDo」が発生したら、中央セルの時系列記録に記入
「着手予定日/プロジェクト名/ToDo概要/完了予定日」を書き込む。例えば、9月3日にちょっと時間が取れそうだから、ここで「プロジェクトA」の企画書のネタ出しをして、遅くとも9月7日までにまとめてしまおう……と考えたら、「☆09/09/03木[Pjct-A]企画ネタ出し09/07」という感じ。「☆」はToDoであることの判別マーク。進行記録の日付と混乱しないようにするためのもの。
 ちなみにぼくは、打ち合わせの日時もここに書き込んでいる。打ち合わせもToDoの一種である、という考え方。「☆09/09/03木16:00[Pjct-A]企画mtg@A社」という感じ。時間を記入すればこれが単なるToDoではなくアポイントであることがすぐにわかる。場所は@以下に書けばよい。

5:ToDoをコピペなどして、手順0でつくったToDoを「ひとまず放り込んでおく場所」に入れておく
これも時系列に並ぶようにするのがコツ。Palm版のMemoアプリは1つのToDoを1ファイル(1つのメモ)として扱うようにすれば、アルファベット順にソートするだけで時系列に並べられる。iPhone版の場合は何らかの工夫が必要。別のEvernoteとか、Memoアプリを用意するという手があると思うが、いちいちアプリケーションを切り替えるのは手間なので、マンダラート内で完結できるようにするといいと思う。

6:WEEK欄を使って、1週間分あるいは1日分のToDoをまとめてゆく
複数のプロジェクトが進行していれば、常に1日あたりのToDoは複数になるはず。それをいかに効率よくコントロールするかが時間管理のコツ。ここでマンダラート最大の特徴である「8つのセル」を活かすことになる。セルをうまく使いながら、「今週はこの日にこれをやろう」「今日はこれとこれをやろう」というのを、WEEK欄を使って毎週、あるいは毎日デザインしていく。以下は各日のデザインの方法。
その日行うべきことを8つ書き出す。Palm版ならMemoの読み込み機能を使ったり、daMemoPadの書き出し機能を使ったりするといい。ひとまず8セル分のToDoを読み込んだり、8つもなければ空けっぱなしにするか、あるいは何か、ほかにできそうなことを書き込んでみたり。アポイントの予定も、1つのセルに呼び出しておく。
8つ埋まったら、今度はそれを何から順に手をつけるかを決める。セルを入れ替えるわけだ。下の行の真ん中から、のの字型に並べる。たとえば16時にアポイントがあるなら、それまでにできることは何かを考える。その「できそうなこと」が16時のアポイントを記したセルの前に並ぶことになる。あとは、それをこなしていくだけ。
そのToDoを、マンダラを使って深く掘り下げて考えたいというときは、もちろん各セルから8つに展開していく…ということになる。WEEK欄の中でやってもいいけど、一旦LA欄に戻って、プロジェクトごとに作ったマンダラの周辺セルを使うほうがいいと思う。

7:こなしきれなかったToDoを「ひとまず放り込んでおく場所」の中で整理する
例えば「☆09/09/03木[Pjct-A]企画ネタ出し09/07」というToDo項目が当日中にこなせなかったら、「☆09/09/04金[Pjct-A]企画ネタ出し09/07」と書き換えておく。こうしておけば、9月4日の8つのToDoをまとめる作業がグンとしやすくなる。
その進捗状況も、プロジェクトごとに作ったマンダラの中央セルに時系列で書き込んでおくといい。どんな作業に何日間費やしているかが、よくわかる。

8:プロジェクトが完了したら、LAから外す。
Palm版なら、作成したマンダラをカテゴリー別にリスト管理することができるから、カテゴリーをうまく使うといい。カテゴリに「進行中」「完了」などをつくっておくとか。
iPhone版の場合は工夫が必要ですな。実機を持っていないので、イメージがわかないけれど。まあ、終了したら過程など不要というなら、捨てちゃえばいいだけの話。

マンダラート関連書籍(一部、違うものが混じっているかも)
※「マンダラート」と「マンダラ思考」は別のモノです。


マンダラMEMO学―Mandal‐Art 脳のOSを創る

マンダラMEMO学―Mandal‐Art 脳のOSを創る

「成功」を呼び込む9つのマス

「成功」を呼び込む9つのマス

質問はコメント欄にどうぞ。ただし、ぼくはiPhoneiPod touchも持ってませんのであしからず。ソフトの利用方法は販売元にお問い合わせくださいませ。