よくよく考えるに、昨日アップした情報はマンダラートにある程度触れている人でないと理解できない内容だった。というわけで、今日はもう少し初歩的なものを。
基本を学びたいなら、今泉氏の著作を一冊読むのが一番いい。有料版のメルマガ(マンダラート公式サイトで紹介されている)を購読するのもいいかもしれないが、おすすめは書籍。でも、ほとんどが絶版状態なんだよねえ。
マンダラートの基本は「1つの欲求に対し、3×3のグリッドを使って『8縛り』というルールで臨む」だとぼくは理解している。もっと短絡的に言うと「1に対し、8で臨む」。丁寧に説明すると、3×3のグリッドの中央に欲求なり課題なりを書き、周辺を囲む8つのマス(セル)を使って、あれやこれやをしてみる、ということ。その8マスの使い方だが、例えばこんな感じ。
- 1つの課題に対し、8つまでアイデアを強制的に出してみる
- 1つの課題に対し、8つの手順を考えてみる
- 1つの存在について、8つの主要構成要素を考えてみる
- 1つのテーマを、さらに8つに細分化してみる
- 1つの目標を達成するために必要な、8つの条件を書き出してみる
- 1つのテーマを、8つの異なる立場や視点から捉え直してみる
- 1つの分野におけるメジャーな存在を8つ書き出してみる
- 1つの目標を達成する際の阻害要因や障壁を8つ想定してみる
まだまだあると思うが。マンダラートはアイデア発想ツールだと認識している方が多いと思うが、実は異なる側面のほうが多い。
ぼくは、こんな用途で使っている。
- アイデアの方向性を8つ出し、各方向性ごとに8つずつ、合計64のアイデアを出してみる
- 打ち合わせの議事録をマンダラートでつくる。つまり、話し合われた内容を「8つの要素」に分けて再編集してみる
- いくつもあるToDoから、その日(やその週)にすべき項目を8つ選び出し、その順番を決める
- さっぱりわけのわからん専門用語の説明文を、8センテンスに分解してみる(不思議と理解が進む)
- ボディコピーや企画書の流れを考え、整理する(8要素で考えてみて最終的に4要素にしてみる、とか。ちなみにぼくはコピーライター兼プランナーです)
- ある案件を手掛けるために必要な手順を考え、整理する
- ある事象の傾向や性質について、なぜそうなのかを「8つの可能性」で考えてみる
- 入手した資料や書籍の内容を整理する(どんなに膨大な情報も、まとめてみると8つくらいの要素にはカンタンに集約できてしまう)
書き出しているうちに、並べ替えたくなったり、似ている内容のセルをまとめたくなったり、まとめたら4つになったセルを十字型に並べてみたくなったりすることがあるが、それについては次の機会に。
マンダラート関連書籍(一部、違うものが混じっているかも)
※「マンダラート」と「マンダラ思考」は別のモノです。
- 作者: 今泉浩晃
- 出版社/メーカー: オーエス出版
- 発売日: 1998/02
- メディア: 単行本
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- 作者: 今泉浩晃
- 出版社/メーカー: 全日出版
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