古事記に材を取り、大国主命/大己貴命を主人公に、古代日本を動かしたニンゲンたち(神ではない。後に神と祀られたであろうニンゲンたち)の生き様をエンターテイメント性も交えながら描いた安彦さんの力作。作品世界はそのまま『神武』『蚤の王』へとつづく。
大国主と言えば出雲大社。東京では神田明神にも祀られている。奈良の大神神社が祭神としているのは大物主だが、大物主と大国主は同一だ、あるいは大物主が大国主のハイヤーセルフだ、という説が一般的。だが、本作では別の人格として描かれている。
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続々編だけれど直接の関係はなく、独立した作品としても楽しめる『蚤の王』