わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

安彦良和『ナムジ』

 古事記に材を取り、大国主命大己貴命を主人公に、古代日本を動かしたニンゲンたち(神ではない。後に神と祀られたであろうニンゲンたち)の生き様をエンターテイメント性も交えながら描いた安彦さんの力作。作品世界はそのまま『神武』『蚤の王』へとつづく。
 大国主と言えば出雲大社。東京では神田明神にも祀られている。奈良の大神神社祭神としているのは大物主だが、大物主と大国主は同一だ、あるいは大物主が大国主ハイヤーセルフだ、という説が一般的。だが、本作では別の人格として描かれている。

ナムジ―大国主 (1) (中公文庫―コミック版)

ナムジ―大国主 (1) (中公文庫―コミック版)

ナムジ―大国主 (2) (中公文庫―コミック版)

ナムジ―大国主 (2) (中公文庫―コミック版)

ナムジ―大国主 (3) (中公文庫―コミック版)

ナムジ―大国主 (3) (中公文庫―コミック版)

ナムジ―大国主 (4) (中公文庫―コミック版)

ナムジ―大国主 (4) (中公文庫―コミック版)

続編『神武』。神武天皇の幼少期、大国主の死…
続々編だけれど直接の関係はなく、独立した作品としても楽しめる『蚤の王』