わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

大江健三郎『水死』

 第五章「大眩暈」つづき。東京に戻る直前の長江古義人を原因不明の眩暈が襲う。そして帰京後、古義人は障碍を持った音楽家の息子・アカリが、海外の友人から送られてきた貴重な本(譜面本)にボールペンで書き込みをしてしまったことに対し腹を立て、思わず「きみはバカだ」と罵ってしまう…。これまでの大江作品にはない展開。

水死 (100周年書き下ろし)

水死 (100周年書き下ろし)

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