わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

大江健三郎『水死』

 第五章「大眩暈」。息子アカリに「きみはバカだ」と言ってしまって以来、二人の関係に亀裂が生じてしまう。息子は障害児固有の性質らしいのだが老化が健常者以上に早く進み、そして古義人は眩暈の発作が慢性化してしまう。
 精神的なダメージに、肉体的なダメージが重なる。しかも、両方とも慢性的…。

水死 (100周年書き下ろし)

水死 (100周年書き下ろし)

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