わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

「のだめカンタービレ最終楽章 後編」

 子連れが多くてびっくりした。吉祥寺で観たからだろうなあ。ゴミ溜めがもぞもぞと動きはじめたら、あちこちで子どもが「のだめかなあ」「のだめ、いた!」。子どもたち、何かが起きるたびにすぐに声がでちゃうのだけれど、その反応がおもしろかった。
 子どもはさておき、過剰な馬鹿馬鹿しさが濃厚だったシリアスな青春ドラマとして楽しめた前編とはうって変わって、いやあ、シリアスシリアス。のだめのピアニスト見習いとしての苦悩と自立が描かれているのだけれど、思い悩むのだめの姿は同情するというよりもイラつくムカつくの類で、こんな演技をフツーにこなしてしまう上野樹里ってホントにすごいと思った。
 プレイヤーの、音楽に対する姿勢というものがよくわかった。娯楽作品としてヒジョーに楽しめたのだけれど、一方で、なんだか少し反省ムードも。おれは広告文士として、そして文学を愛する者として、言葉というものにどれくらい真剣に向き合っているだろう。そんなことを考えさせられた。

のだめカンタービレ(24) (KC KISS)

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のだめカンタービレ コンプリート BEST 100(初回生産限定盤)(DVD付)

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映画 「のだめカンタービレ 最終楽章 後編」 ガイドブック (講談社 Mook)

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