わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・哲学・思想の読書日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

高橋源一郎『「悪」と戦う』

 第一章、第二章ちょびっと。小説家の「わたし」と、利発な長男ランちゃん、そしてまだ言葉を発することのできない次男キイちゃんは、近所の公園の砂場で、顔が奇形の子ども「ミアちゃん」とその母親と出会う。
 ただひたすらに軽い、しかしまじめな、遊びも飾りもほとんどない文体で、ときおりずっしりと重たいことが挟まってゆく。その、ずっしるとした重たいことが、どことなく初期の傑作『さようなら、ギャングたち』に通じるところがある。

「悪」と戦う

「悪」と戦う

高橋源一郎の作品はこちら。個人的に気に入っている作品は、「すばらしい日本の戦争」の恢復の過程を描いた(って言っていいのだろうか?)、とにかくすべてにおいてが衝撃的だった『ジョン・レノン対火星人』、そして「ゴースト」との、あるいはニンゲンが本能的・本質的に抱える何か悲しいものとの闘いを描いた『ゴーストバスターズ』。