わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

小鳥のカーテン/丸井とヨウジとギャルソンと

 六時三十分起床。昨日のロルフィングの影響だろうか、起きてからも眠気が強い。外は初夏らしい青空で六月にしては空気もからりとしていて過ごしやすそうだが、今ひとつ、今の自分の眠気とうまくかみ合っていない。この青空のもとで眠気を感じることがちぐはぐに思える。青空のもとで眠るなら、やはり春だろう。夏の陽射しを浴びながら眠るなら、住宅街や公園ではなく、ビーチに限る。あるいは、陽射しを避けた山の奥深くの森の中や渓流のそばで、木の香りや水の流れる音を風鈴代わりに、静かに眠るか。
 午前中は掃除、猫と観葉植物の世話。昼食は、カミサンが昨日買ったフレッシュバジルとトマトを使ってパスタをつくってくれた。まだ眠いので、すこし昼寝。まあ、昼寝は日課みたいなものだが。一日十五分から二十分。
 午後、カミサンと新宿へ。リビングのカーテンが結露のせいですっかりかびてしまったので、新調することに。伊勢丹のインテリアコーナーを覗いてみるが、カーテンの品揃えが異様に貧弱でがっかり。小田急に移動するも、やはり満足できる商品はない。新宿だから、大塚家具やアクタスという手もあるのだが、なんとなく新宿にはもう希望通りの商品はないのではないか、という気持ちが強くなってしまい、とっとと離脱。吉祥寺に向かう。丸井のインザルーム、古い映画館の向かいにあるインテリアショップ(店名忘れた)あたりならあるかも、と期待。インザルームは店舗スペースがかなり狭いのだが、それでもカーテンは伊勢丹よりはるかに充実していた。柄も素材も、なんでもござれって感じだ。ポップなもの、ミッドセンチュリー的なもの、シックなもの、と選びたい放題、とまでは言えないが、気に入ったデザインがいくつか見つかった。モンステラ柄とかストライプとか蔓草と野花のシルエットとかマーガレットっぽいのとかいろいろ迷ったが、結局、木に止まる野鳥のシルエットがあるもの(と書くととてもラブリーなものに見えそうだが、これが意外にシンプル&モダンでカッチョエエ)に決めた。値段もリビングの窓2カ所分(どちらも天地200cm)で4万円以内で収まってしまい、大満足。おまけに、クレジットカードをこの場で申し込んだら1カ月間10%オフになる。十数年ぶりに丸井のカードをつくった。10%オフの特典で、スープカップを新調した。
 今の四十代、丸井のカードを使うことでファッションを覚えた人は多いと思う。実はぼくもその一人で、大学生のころに山本耀司やジャン・ポール・ゴルチェや川久保玲の作品世界に感銘を受け、金なんてないというのに、丸井でローンを組んでゴルチェのコートやワイズのジャケット、ギャルソンオムのシャツなどを買いまくっていた。ファッションバカの典型である。情けない。だが、美しいものに対する目線や反骨精神は、この経験を通じてかなり養えたと思っている。ファッションの傾向としては、このころの好みをいまだに引きずっているということになる。当時はちょうどDCブランドブームが一巡し、「渋カジ」「アメカジ」なんて言葉が登場して、多くの大学生がフレッドペリーのポロシャツにキレイなジーンズ(多くの人がリーバイス。シピーとか、フランスのジーンズを履いているヤツもいた)、そしてナイキアディダス、ケイパあたりのスニーカーという服装だったのだけれど、そんな中で、ゴルチェのミリタリーテイストの強いケンカの強そうなジャケットにダメージだらけのジーンズ、安全靴、ってな感じの服とか着てたから、今思うに、キャンパスでは浮きまくっていたんだろうなあ。あれから二十年くらいが経ち、状況はかなり変わった。ゴルチェは日本撤退で買いにくくなったし、ギャルソンはシルエットがゆるやかなボックスシルエットからタイトでなで肩な感じに移行した感があるので肩幅の広いぼくの体形に合わなくなって買わなくなり、結局ワイズ/ヨウジヤマモトばっかし、ということになっているのだが。もっとも、ヨウジさんの服は仕事で着るのが中心。部屋着は安いTシャツとジーンズばかり。

たかが服、されど服 -ヨウジヤマモト論

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スタディ・オブ・コム デ ギャルソン

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アンリミテッド:コム デ ギャルソン

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 夕食は手軽にお好み焼きにした。