わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・哲学・思想の読書日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

ヴァージニア・ウルフ/鴻巣友季子訳『灯台へ』

 ようやく第二部へ。もっとも、本作は半分以上が第一部なのだが。延々と夜のわびしさ、もの悲しさの描写がつづく……と思ったら、衝撃の事実が。時は過ぎ、ラムジー夫人はいつの間にか急逝。
 多人称多元描写が複雑に展開されていたが、物語の主軸はラムジー夫人にあった。多元描写により、読者は誰もが頭の中に多面的・立体的にラムジー夫人の像を思い描いていたはず。それが本章になって、見事にブッ壊されたことになる。

灯台へ (岩波文庫)

灯台へ (岩波文庫)

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