わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

松屋銀座「水木しげる米寿記念 ゲゲゲ展」 http://www.matsuya.com/gegege/index.html

 水木サンの三大傑作『ゲゲゲの鬼太郎(or墓場の鬼太郎)』『悪魔くん』『河童の三平』と妖怪イラストの原画展。妖怪のブロンズ彫刻も観られる。妖怪イラストは以前原画を観たことがあるのだが、漫画の原画ははじめて。スーラやエッシャーブリューゲルあたりを彷彿とさせる、緻密に描き込まれた背景や妖怪の姿に圧倒される一方で、鬼太郎や三平、河童などの、ときおり見せる間の抜けた表情、そして水木サン独特の擬音表現に、こちらまで脱力させられた。水木しげるの真髄は貸本時代の鬼太郎にあると思っているのだが、残念ながら貸本版『墓場鬼太郎』の原画展示はなかった。ホントに残念。ほか、水木サンや妻・布枝さんのインタビュー映像も観ることができる。水木サンがハナクソをほじって食べるシーンは必見。
 深大寺から出張してきた「鬼太郎茶屋」では、目玉おやじのあんみつとか、名物メニューを出していた模様。今回は「ちゃんちゃんこソフトクリーム」を食べた。ちゃんちゃんこを模した、チョコとバナナの二色ソフト。木べらスプーンが一反木綿になっていてキュート。
 物販コーナーでは今回のポスターデザインを手掛けた装丁家祖父江慎によるグッズをはじめ、境港水木しげる記念館深大寺鬼太郎茶屋で買えるグッズ、お菓子、書籍などがわんさかと。今回のポスターに使われた鬼太郎の絵はがき、鬼太郎悪魔くんや河童があしらわれた手ぬぐい、ラフなタッチの鬼太郎とともに「仕事は決戦 リクツなし」と書かれた携帯ストラップ(カミサンはこのシリーズの「のん氣にくらしなさい」を買った。ぼくもこっちのメッセージのほうがよかったのだが、ケータイは仕事の道具だからねえ)など購入。だーめだ、鬼太郎関連は散財しちまう。
 とにかく楽しめたのだが、人が多すぎて原画をじっくり堪能できないのが難点。まー、しゃーないわな。これから行く人は、そこんところは割り切ってください。

墓場鬼太郎 (1) (角川文庫―貸本まんが復刻版 (み18-7))

墓場鬼太郎 (1) (角川文庫―貸本まんが復刻版 (み18-7))

少年マガジン/オリジナル版 ゲゲゲの鬼太郎(1) (講談社漫画文庫)

少年マガジン/オリジナル版 ゲゲゲの鬼太郎(1) (講談社漫画文庫)

悪魔くん (ちくま文庫)

悪魔くん (ちくま文庫)

悪魔くん千年王国 (ちくま文庫)

悪魔くん千年王国 (ちくま文庫)

河童の三平 (ちくま文庫)

河童の三平 (ちくま文庫)