三章目の視点は教師。セックスの話からキリスト教の信仰の話へ。
ちょっと阿部和重の『シンセミア』に似ているような。しかし根本的なところがまったく違う。『シンセミア』は表層的な部分で悪巧みだの悪趣味な行為だのにふけっていると突然奇妙な深みにドーンと落ち込んでいくような感覚があった。一方、本作は、妙な考えを持つ登場人物たちの内面や記憶をひたすらえぐり出すように描写しつづけている。その先に何があるのかは、まだよくわからない。
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/10/07
- メディア: 雑誌
- 購入: 1人 クリック: 10回
- この商品を含むブログ (18件) を見る
- 作者: 田中慎弥
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/09/30
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 22回
- この商品を含むブログ (7件) を見る
- 作者: 阿部和重
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2006/10
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 58回
- この商品を含むブログ (100件) を見る
- 作者: 阿部和重
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2006/10
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 10回
- この商品を含むブログ (44件) を見る
- 作者: 阿部和重
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2006/11
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 13回
- この商品を含むブログ (40件) を見る
- 作者: 阿部和重
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2006/11
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 7回
- この商品を含むブログ (38件) を見る
阿部和重の作品はこちら。『アメリカの夜』と『インディビジュアル・プロジェクション』はスゴかった。最新の話題作『ピストルズ』は未読。