わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

古井由吉「冬の舞い」

「群像」四月号掲載。老いによる惚けという症状を、主人公、その父、祖父、の三代を行ったり来たりしながら重層的に語っている。認識や記憶の衰えと対比的に、タイトルにもある「舞い」が繰り返し形を変えながら登場する。惚けているから舞うのか、舞うことで認識や記憶の衰えをはねつけようというのか。

群像 2011年 04月号 [雑誌]

群像 2011年 04月号 [雑誌]

古い由吉の作品はこちら。