わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

おニューの儀式

 特に予定があるわけでもないのに、目が覚めたときが楽しみで、ベタな表現をすればウキウキワクワク、よい意味で落ち着かない、そんな状態で眠ろうとして眠れない、ということはあるのかもしれないが、そんな状態のまま布団に入るや否やたちまち眠りに付き、そのウキウキワクワクを維持したまま、一度も起きずに朝を迎える、ということはあるのだろうか、と、花子にゴハンを与えるために五時に一度起きたときに、本気で考えてみた。当然ながら答えはない。六時三十分起床。
 軽い霧雨が降っていたが、走る。案の定、走り出した途端にやんだ。善福寺川沿いを源流に向かって走るが、いつものコースをたどることに飽きてしまい、ノープランで川から逸れてしまった。坂道の多いエリアをグルグルとまわり、もう一度川に戻り、すこしだけ川沿いの遊歩道を走ってから今度は反対側に逸れ、またまた当てもなく、彷徨うようにあちこち走った。トータルで6.5km程度。距離にすれば短い。だが十分な刺激があった。
 帰宅後、ランニングシューズを脱いだらヒールカップに穴が開きはじめているのに気づいた。ぼくの足は高校時代に陸上競技でケガをしたせいだと思うのだが、背中側の踵からちょい上、くるぶしとおなじ高さあたり、アキレス腱の付け根よりちょい下、に大きなコブというかタコというか、があって、コイツが靴のヒールカップを傷めてしまうのだ。お気に入りのニューバランス、明らかに穴になりかけている。アカン。ウォーキング用のシューズは完全に穴が空いている。仕方がない。ランニング用をウォーキング用に格下げし、ウォーキング用は廃棄、ランニング用を新調することにした。
 節電のために土鍋で炊いたゴハンで昼食。カミサンはすっかり土鍋炊きの虜になっている。いかにうまくオコゲをつくるか。食事の満足度を高めるためには、このポイントがはずせないらしい。
 午後はカミサンと新宿へ。小田急ハルクのスポーツメーカーのショップが集中するコーナーでカイモノ。カミサンは夏の部屋着がわりにアディダスの黒のクロップドパンツとウォーキング用のリュック、ぼくはナイキで真っ赤なランニング用Tシャツ。一度ここで会計を済ませてから、ランニングシューズの物色に切り替えた。ナイキの軽量設計で屈曲性に優れた「FREE RUN+」が気になっていたが、耐久性と足への衝撃が気になったのでパス。ニューバランスを物色するも、このブランドは独立したショップのテナントがないので品揃えが悪く、選ぶ気にもなれなかった。つづいて足形が今ひとつあわないので今までタウン用以外は買ったことがなかったがブランドとしては一番気に入っているアディダスへ。合わないからなあ、と思いつつ店員を呼び止め、自分のランニングの回数や距離、ペースなどを話すと、すぐに「Boston」というモデルを進めてくれた。ミドルクラスの競技志向ではないランナーにはベストだという。ダメモトで履いてみた。まったく違和感がない。そして異様な軽さにびっくり。それでいて、ソールはしっかり厚めになっていて、着地時の衝撃を吸収し前に進みやすく設計されている。気に入ってしまった。で、お買い上げ。セール中だったのでおとくに購入できた。
 東北物産展を覗いてみた。東北地方を応援したいという気持ちは強いが、とくにほしいものが見つからず、結局手ぶらで出てきてしまった。またの機会にしっかり買おう。
 十八時、帰宅。一瞬だけ仕事したが、あとはのんびり過ごした。買ってきたアディダスの「Boston」を花子に見せてみたら、スリスリと身体をこすりつけていた。花子なりの、おニューの儀式かもしれない(「おニューの儀式」なんて、イマドキやらないのかもしれない。あるいは僕が中学高校だったころの、ぼくが住む地域限定の流行だった可能性もある…)。