五時四十五分起床。朝から暑さを感じるものの、昨日よりは多少マシに思えるのは、暑さの盛りを過ぎたということか。朝日に、わずかにセピアを帯びた柔らかさが感じられるようになっているのは確かだが、それは朝日が弱まったということではなく、雲が厚いだけなのかもしれない。入道雲よりは、引き延ばし引きちぎり引き伸ばし引きちぎり……と繰り返した綿のような、曖昧なかたちの雲ばかりが目立つ。
麦次郎、皮下輸液170cc。
仕事。某通販カタログ企画、某企業ネーミング。考えすぎて胃が痛くなってきた……。
十九時、散歩へ。陽が落ちる時間が早くなりつつある。つい数日前までは、七時を過ぎても夕陽が尾を引いた後の彗星の軌跡ように残り、アスファルトの凹凸も辛うじてではあるがわかるようだったのが、外灯を頼りにしないと歩けないほどになった。耳を澄ますと、秋の虫たちが鳴きはじめているのがわかる。
夕食は豚の生姜焼きを食べた。豚は夏バテに効くんだよな、と思いつつ食べた。