小さな美術館なのに、ココはいつもホントに企画がいい。紙という素材に描いた作品を掲示すると同時に、その技法を丁寧に解説している。技法解説中心の企画かと思いきや、扱った作品がどれも素晴らしい。抽象画が中心なのだが、キャンバスに描いた油絵だけが抽象画の舞台ではないことがよくわかった。いや、そんなことヌキで、単純にツボにはまった! お気に入りの池田満寿夫もあったし。特にスゴかったのは中村忠二「造船所」、猪熊弦一郎「窓」、池田満寿夫「水曜日の犬の散歩」。2月19日まで。
写真は図録。左端が池田の「水曜日の犬の散歩」。
「浜口陽三 まっすぐな線と円やかなかたち」「萩原英雄 きこえてくる、響きあう」を併催。こちらも見応えがあった。特に萩原の、ギリシャ神話やイソップ童話を題材にした一連の作品は目が離せなくなる。