中上の遺作。未完である。未完の作品に対し、これ以上論じるのは無粋。当然ではあるが、最後まで読んでみたい、と強く思った。
中上没後、二十年以上が経つ。部落差別とは異なる差別の発生、グローバリズムとナショナリズムの奇妙な混在、ネット右翼の台頭、アジアにおける日本の立場・地位の変化。中上がもし現代を生きていたら、どんな作品が生まれるのだろうか。ま、タラレバを語ってもしかたないんだけどねえ。
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