わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

ファッションヘルス、ソープランド、のぞき部屋

 五時四十五分起床。昨日あれほど悩まされた頭痛が、今朝は嘘のように消えている。やはり重要なのは睡眠か。
 動物たち、健康状態問題なし。ぷちぷち、昨日のごはんモリモリが効いたようで、2gも太ってしまった。かわいそうだが、またダイエット再開だ。
 仕事。某企業新サービスのタグライン案を仕上げ、某金融機関年間ポスターに着手。オリエン内容を整理するが、今一つすっきりしないところがあり、一方でアイデアは漠然とながら生まれはじめ、なんだかアンバランスな感覚。思考がねじれている。右脳と左脳がきちんとシンクロしていない。
 明星中華三昧の酸辣湯麺で昼食。TBSラジオの十五時三十分からの人気報道番組「デイキャッチ」のMC、荒川強啓さんの大のお気に入りだそうで、週に一回は必ず食べているそうだ。ぼくはそれほどではないが、けっこう食べる。ラーメンはさほど好きではないのだが、これは別格。
 午後は某金融機関年間ポスターのために店頭視察へ。あと駅まで五分というところでうっかり財布を忘れてしまったことに気付き、慌てて家に戻るというハプニングあり。走って戻ったので汗だくになった。電車の中ではずっと上着を脱いでシャツ一枚になっていた。そんな薄着の人、ぼくだけだ。
 埼京線某駅へ。駅前0分のところにある、今回のクライアントにあたる某金融機関を視察。静かで商店の少ない駅前。この金融機関の客も、時間帯的な理由もあるのだろうが、少ない。そのほとんどが、主婦商店主に見える。すぐに切り上げ、池袋に移動。クライアントの店舗の池袋支店へ。北口から徒歩数分ということなのだが、北口は初めて降りた。そして数分、地図通りに歩いて衝撃を受けた。風俗街じゃんか! 駅のホームから見える「ソープランド○○」の看板、ここだったのか…。ファッションヘルスファッションヘルスソープランドと三軒も並んでいるところがあり、うわあ、ズボンの前を冴羽獠よろしくもっこりと膨らませたお客さん、どこに入ろうかと散々迷って、この三軒の前をうろうろと、行ったり来たりするのかな、などと、つい余計な想像をしてしまう。さらにやっかいなことに、街を歩くすべての女性が風俗嬢に見えてしまう。風俗嬢は立派で絶対に必要不可欠な尊敬すべき職業、そして風俗店や風俗産業も同様なのではあるが(なくなったら日本の性犯罪は数倍に増えてしまうだろう)、ついついおかしな想像力が働いてしまうのは、もちろんぼくが男性だからだ。立ち寄ったりはしなかったが、本能的にテンションはあがる。下半身のテンションが上がったわけではないが。
 新宿へ移動。西口・新都心方面をぐるぐる回り、クライアントの競合に相当する店舗を数ヶ所回ってみた。うーん、競合のポスターのほうがおもしろいじゃんか。ま、おもしろい/おもしろくないという価値基準では採用されないだろうからそんな感想にこだわってはいけないのだが、でもやはり、ついこだわってしまう。最後に、花園神社の近くにある某地方銀行も見ておこうと思い、高層ビル街から小田急百貨店方面に向かい、ガード下を通り、ヤマダ電機の前を抜けて歌舞伎町をかすめるように歩いていったのだが、このあたりを歩くのは数年ぶりだったことに気付き、その変貌ぶりに驚いた。しょんべん横丁やゴールデン街のような路地はほぼそのままなのだろうが、大きな通り沿いの店は、大半が入れ替わったり、スクラップ&ビルドされていたりする。
 最後の視察を終え(その地銀の支店は営業時間外になるとシャッターを閉めることになっているらしく、ポスターを見ることはできなかったのだが)、新宿駅方面に戻ろうと歩き始めて、思い出したことがある。区役所通りに昔、「のぞき部屋」と書かれた看板が夕方になると出されていたのだ。その、素朴で単純なのに極めて隠微/淫靡な昭和的語感がいつも気になっていたのだが、十年以上、十五年くらいか、その存在を忘れていた。まだあるのかな、と区役所通りを少し歩いてみる。残念ながら、見つからなかった。どこにあったのかすら、思い出せない。大声で誰かを怒鳴りつけている声が聞こえた。居心地が悪い。慌てて通りを後にした。
 ミスタードーナツでドーナツを買って帰宅。カミサンと珈琲を飲みながら食べた。
 夕食はサラダで軽めに。