わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・哲学・思想の読書日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

松浦寿輝「石蹴り」

「群像」2015年1月号掲載。幽玄な美しさと思春期の微妙な心の揺れ、そして記憶のはかなさを巧みに表現した書き出しは圧巻。でも松浦作品によくあるように、美文は書き出しだけで、あとは比較的平易になる。
 私小説風の展開の中、生きることの孤独さばかりがどんどん高まっていく。少女たちとの美しく楽しい想いですらも、語り手に染みついた孤独が食い荒らしていく。

 

群像 2015年 01月号 [雑誌]

群像 2015年 01月号 [雑誌]

 

 

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