2015-02-17 古井由吉「冬至まで」読了 読書日記 小説 日本文学 十一月ごろから冬至にかけてまでの季節の移ろいを克明に記しつつ、老いを実感し、時折ではあるが死を感じたり…。それだけの内容なのだが、あまりに重厚すぎて読むのがメチャクチャに厄介だった。そのすさまじく自然体な技巧がおもしろいんだけどね。冬至すぎの夕暮れ時の堤で一人寒さに身を縮めながら母の帰りを待つ子どもの空虚さを描いたラストの美しさと切なさといったら。 群像 2015年 03 月号 [雑誌] 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2015/02/06 メディア: 雑誌 この商品を含むブログ (1件) を見る 鐘の渡り 作者: 古井由吉 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2014/02/28 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (16件) を見る 古井由吉の作品はこちら。