祭りの子ども神輿に飛び入り参加したエピソードが語られているのだが、このシーンで主人公/幼い頃の語り手が履いていたゴム草履の描写が、しょうもないくらい小さいことなのだが実は生涯にわたるトラウマになりかねないくらい深いことで、本当にしょうもないのだが、ひどく共感してしまった。ゴム草履で神輿を担いだら、前後の人に足を踏まれたりしてえらいこっちゃになる。ぬげるし、鼻緒はとれるし。大人になったぼくがサンダル、とくにビーチサンダルがどうしても好きになれないのは、これとほぼそっくりの経験を何度もしているからだ。お神輿の場ではないけどね。