第3章「情報」。コミュニケーション/通信という視点から、情報とは何かを探っている。その考え方/手法がユニーク。情報理論を、情報の持つ意味(伝達すべき内容ってことだね)をバッサリと切り捨ててその量のみに着目し、数学として数式化したうえで論じるシャノンという人の考え方を軸に展開している。そして、ここで数式をわかりやすくする例として、なーんと、トンズラー、ボヤッキー、ドロンジョという名前の人物が登場。これによってわかりやすさと愉しさを同時に実現している、というわけ。いやー、哲学と科学をくっつける作業って、ホントに大変。
科学哲学の冒険―サイエンスの目的と方法をさぐる (NHKブックス)
- 作者: 戸田山和久
- 出版社/メーカー: 日本放送出版協会
- 発売日: 2005/01
- メディア: 単行本
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