わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

リノシタさんの話

 雨音で何度も目が覚めてしまった。爆弾低気圧だと言う。締め切った窓越しに聞こえる雨音は決して強くはないというのに、目が覚める。目は何度もさめるが、なぜか夢の内容だけはつながっていく。リノシタさんという女性の親子(母親の名前はたしかホタルさんで、娘の名前はリカさんだった)が途方にくれており、ぼくは自動車に彼女たちを乗せてどこかに向かうのだが、その車はどうやらぼくのものではないようで、どうも乗り慣れない。車内は埃まみれでとても座る気になれないはずのだが、でも、きちんとすわり、しっかりとハンドルを握っている。目が覚めるたびに、彼女たちのいずれかがクルマを降りる。そしてまた乗る。これを延々と繰り返す。クルマは走っているはずなのに、位置はほとんど動かない。

 五時五十分起床。

 仕事。とにかく仕事。蛍光マーカーのインクがなくなってしまったので買いに出かけたくらいで、ほかの時間は、ただひたすらに働きつづけた。

 ぷちぷちは今日も元気。麦次郎はひたすら眠りつづけていたが、午後に目を覚ますと水をぐっびぐびと飲んだようで、飲み終えて書斎のそばまでやってくると、アオオオオオーン、といつものように大声で鳴いた。