わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

上田岳弘「異郷の友人」

 主人公が記憶を共有している(と妄想している? それとも現実に?)、淡路島の新興宗教の教祖に驚くべき真実が。そしてもう一人の記憶共有者、アメリカのハッカーJにも驚くべき真実が…。

 一人称小説なのに「神の視点」をもつ多元描写になっている。物語構成と主人公の設定によっては、こういう書き方も可能、ってわけだよね。奥泉光「ビビビ・ビ・バップ」も同様だった。

 

新潮 2015年 12 月号 [雑誌]

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