わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・芸術・哲学・思想の読書&鑑賞日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

熊野純彦「美と倫理のはざまで カントの世界像をめぐって」(2)

「群像」2015年12月号掲載。

 自然美と芸術美の本質的な違いについて。前者は自然発生的で偶発的で普遍的(主観的普遍性)な美でその価値を誰もが暗黙のうちに共有でき、それゆえにストレートに「善きもの」と受け取りやすいという性質があるが、後者は作意とともにあり、見る者の主観的な価値基準によって美醜の判断が揺らぎやすいため、普遍的に「善きもの」と受け取ることはできない。

 うん、そのとおりだね。この考えが軸になって、「美と倫理のはざま」についての考察が今後展開される、ってことかな。

 

 

群像 2015年 12 月号 [雑誌]

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判断力批判 上 (岩波文庫 青 625-7)

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判断力批判 下 (岩波文庫 青 625-8)

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判断力批判 上 新装版

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判断力批判 下 新装版

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