釈由美子と自転車屋兼食堂兼ケーキ屋の店番をしている夢を見た。
釈ちゃんは、変なところが好きだ。
六時三十分起床。去年の今ごろは危篤状態だった花子を気にかけながら仕事を延々とこなしていた。あれから一年か…。
台風並みの大荒れとテレビの天気予報でさんざん脅してた雨はそれほどのこともなかったようで、朝にはすっかりやんだようだが、ベランダの手すりにはまだたくさんの水滴が複雑なカタチで付着していた。空の雲は明るい灰色で厚くはなさそうだが途切れ目がなく、濃淡をところどころ変えながら、そして陽の光を透かしたり遮ったりしながら、果てしなく広がっていると思いながら目をこらすと、家々の屋根にさえぎられかけた西の空は雲が途切れ、朝日を反射しているのか、黄金色に輝いていた。
午前中は掃除を済ませてから仕事開始。例年、二月は一瞬で仕事が立て込み、そのまま三月に突入していくというケースが多い。去年はそれがかなり断片的だったから、花子の看病をしたり病院に連れて行ったりステロイド注射を預かりにいったり、をかなりこまめにすることができた。仕事をすべて済ませてから最後を看取り、翌日にはペット専門の火葬業者兼霊園で、ちゃんとお別れをすることもできた。
気づけば麦次郎はすでに花子よりも長生きになっている。生まれつき腎臓が1つしか働いておらず心臓に雑音がするなどともいわれ、ここ数年はてんかん発作もある麦次郎のほうが、元気に過ごせている。比べるべきものじゃないけれどね。今の麦次郎が元気なのはありがたいことだし、花子に全力を尽くせたことへの悔いもないし。
近所のワイズマートで買ってきた巻き寿司で昼食。うまし。
午後も仕事。十七時、ひとまず終了。MXで「探偵ナイトスクープ」を観てからランニングへ。11kmを56分。ちょっとスピードアップして走ってみた。満月っぽかったのでちょっとテンションがあがったのかもしれない。途中、走っている目の前を猫がおなじ方向に向かって走っていったので、負けるもんか、と追いかけていったのだが、まったく追いつけなかった。やはりお猫様は偉大だ。
夕食は実家から送られてきた野菜を使ったシチューを妻がつくってくれた。うまし。