わたしが猫に蹴っとばされる理由

文学・哲学・思想の読書日記が中心ですが、雑食系なのでいろいろ取り上げてます。猫もいるよ♡

佐伯一麦「山海記」(1)

「群像」2016年4月号掲載の新連載。この作者の作品は基本的には地味な私小説なのだが、妙に気になる存在。どこが好きなのか、どう好きなのかは、正直言って自分でもよくわからないのだけれど。

 東日本大震災被災した東北在住の小説家の、日本各地に点在する水害の地を巡る旅。大震災や津波の記録は六世紀頃から残っており、追いかけていくとわが国は十年に一度は大きな地震に見舞われているらしい…。

 災害の記録と旅の記録が並行して語られる。この並行記述によって、ささいな出来事に意味が生まれる。本当は意味なんてなく並行して存在しているはずなのに、ぼくらは意味を読み取ろうとしてしまう。

 

群像 2016年 04 月号 [雑誌]

群像 2016年 04 月号 [雑誌]

 

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