「群像」2017年5月号掲載。震災で関東が消滅したために日光の仮設住宅で一人暮らしをするぼけまくった老作家のもとにやってきた「メロンの娘」が、この作家の全集を編みたいと言い出したが…。
二十数年後の出版事情の推測なんだろうけれど、えらく辛辣。ふざけた描写がつづく楽しい作品だが、前の号では過剰な介護サービスのうざったさについて触れていたり、実は痛烈な批判精神に充ちている。
「群像」2017年5月号掲載。震災で関東が消滅したために日光の仮設住宅で一人暮らしをするぼけまくった老作家のもとにやってきた「メロンの娘」が、この作家の全集を編みたいと言い出したが…。
二十数年後の出版事情の推測なんだろうけれど、えらく辛辣。ふざけた描写がつづく楽しい作品だが、前の号では過剰な介護サービスのうざったさについて触れていたり、実は痛烈な批判精神に充ちている。